第一三共ヘルスケアの解熱鎮痛薬ブランド「ロキソニン」(OTC医薬品)はこの度、3月に始動した「みんなの生理痛プロジェクト」の取り組みとして、10月19日「国際生理の日」に合わせて、「FIRST STEP ACTION」を新たに開始する。
「みんなの生理痛プロジェクト」とは、3月に生理痛のメカニズムに着目した新製品「ロキソニンSプレミアムファイン」の発売に合わせて始動した取り組み。「生理痛と正しく向き合える社会へ」をコンセプトに、石原さとみさんを起用したブランドメッセージ広告をはじめとして、性別を問わずより多くの方に生理痛に正しく向き合うための活動とともに情報を発信している。
「みんなの生理痛プロジェクト」のさまざまな活動を通して、生理・生理痛で悩んでいる人から「症状の有無や性別にかかわらず、生理痛の理解が広まってほしい」「自分に合った対処法を知ることの大切さを若い世代に知ってほしい」との声があった。痛みに悩む当事者の女性だけでなく、今まで生理痛について考えたことがなかった人も含めてみんなで生理・生理痛と向き合う「はじめの一歩」を提供したいと考え、「FIRST STEP ACTION」を新たに始動する。第1弾として、高校1年生を対象に「生理痛について“学び・考える授業”」を12月に実施するほか、今後いくつかのライフステージを生理痛理解の「FIRST STEP」と捉え、第2弾、第3弾と取り組んでいく。
第1弾の取り組みとして、生理痛の対処法のひとつである鎮痛薬が服用できる年齢となる高校1年生を対象に、「生理痛について“学び・考える授業”」の実施を決定した。12月の授業実施に向けて、学校生活で日々生徒と向き合っている教員が生理・生理痛について改めて学び、生徒が取り組みやすくなるアイデアを出し合うため、10月18日に「みんなの生理痛プロジェクト」高校教員向けセミナー・ワークショップを開催した。実施にあたり、高校生の生理・生理痛の実態を知るため、10月に全国の高校生男女各200人を対象として「生理・生理痛に関するアンケート調査」を実施した。
調査の結果、生理痛経験のある高校生の7割弱が「生理痛が学校生活に支障をきたしたことがある」と回答し、そのうち、96.7%がその症状を「我慢をしたことがある」と回答した。
また、学校内で生理や生理痛に関して困った時、担任の先生や保健室の先生など、大人の誰かに相談しやすい環境だと思うかという質問に対し、「あまりそう思わない」「そう思わない」との回答は合わせて約5割にのぼった。生理痛に関して、誰かに相談したことがあるか聞いたところ、保健の先生に相談したことがある高校生は約1割、学校の先生への相談は1割未満にとどまった。
さらに、学校内で生理に困った時、担任や保健の先生にどういう対応をしてほしいか聞いたところ、「学校を休んでも欠席にならないようにしてほしい」「男性の先生も生理についてしっかり理解してほしい」などの要望が出た。生理に関して疑問に思っていること、知りたいこととして、生理がある女子生徒からは「生理痛を和らげる方法」「婦人科を受診するタイミング」を知りたいなどの声が上がり、一方、生理を経験していない男子生徒からは、「生理の時の接し方」や、そもそも「なぜ生理が起きるのか? 」などの疑問が上がった。
本調査を通じて、生理痛を経験している高校生の多くが、生理痛が学校生活に支障をきたしながらも我慢している実態や、生理や生理痛に関して困ったことがあっても学校には相談しづらい実状が明らかになった。さらに、学校に対して、相談しやすい環境整備や生理痛を理由に休むことへの理解を求める声とともに生理・生理痛について学ぶ機会があれば参加したいとの声が多かったことから、ロキソニンとして、「みんなの生理痛プロジェクト」を通じて生徒と教員のそれぞれが学び、考える機会を設ける検討をしている。