SHIBUYA109エンタテイメントは10月19日、「Z世代のハイブランドに関する意識調査」の結果を発表した。調査は9月、都3県に在住する20~26歳の大学・短大・専門学校生145名、および同年齢の社会人・フリーター278名(男性205名、女性218名)を対象にインターネットで行われた。
ファッションアイテムの購入価格を教えてもらったところ、普段購入するアイテム1つあたりの平均金額は、大学生が4,246円、社会人が6,284円。一カ月あたりでは大学生が5,752円、社会人が8,214円という結果に。
一方、「良いものを買おう」と思った時に購入するファッションアイテムの平均金額は、大学生が8,787円、社会人が1万2,393円。今まで購入した中で最も高いファッションアイテムの平均金額は、大学生が1万5,564円、社会人が2万6,139円となった。
また、ハイブランドとの接点について聞いてみると、「SNS上でよく目にする」(26.5%)、「店舗の前を通った際に目にする」(25.5%)、「店舗の中で商品を目にする」(19.9%)が上位にあがったものの、最も多い回答は「特に接点はない」で29.6%。
さらに、現在持っているハイブランドのアイテムを教えてもらったところ、全体では「財布・パスケース」(54.8%)、「洋服」(49.9%)、「バッグ」(49.4%)が多かったが、女性だけに絞って聞いてみると、「化粧品」(60.1%)、「財布・パスケース」(59.6%)、「バッグ」(56.9%)が上位に並んだ。
次に、ハイブランドのファッションアイテム(洋服、鞄、小物、靴、財布、アクセサリーなど)に関して、利用・着用デビューと自己購入デビューについて聴取した。その結果、初めて着用・利用し始めた時期は、大学生は「大学生前半(1~2年生)」(30.3%)、社会人は「社会人」(28.4%)が最多に。
また、初めて自分のお金で購入した時期については、大学生は「大学生前半(1~2年生)」(34.8%)となったのに対し、社会人は「社会人」(32.0%)となり、現役の大学生の方が早い段階でハイブランドのファッションアイテムに触れる傾向にあるよう。
さらに、初めて購入したタイミングについて聞くと、「お金が貯まってきた時」(22.4%)や「ボーナスや臨時収入などまとまったお金を得た時」(22.1%)、「誕生日」(19.7%)が上位にあがった。
次に、ハイブランドのイメージや関心について聞いたところ、「ハイブランドファッションに関心がある」と回答したのは52.7%、「ハイブランドファッションに憧れがある」と回答したのは53.9%、「将来はハイブランドファッションを身に着けていたいと思う/購入できるようになりたい」と回答したのは48.7%となり、必ずしも“誰もが憧れるもの”というわけではなく、ハイブランドに関する考え方が多様になっているよう。
また、「ハイブランドだ」と判断する基準を教えてもらったところ、「商品の値段が高い」(49.6%)、「ブランドイメージが確立している」(42.6%)、「知名度がある」(41.4%)gあ上位に。さらに、ハイブランドのファッションアイテムに感じる魅力としては「質がいい」(38.3%)、「長く使うことができる」(35.2%)、「デザインが良い」(27.9%)、「持つことで自信が湧いてくる」(25.3%)、「自分の価値を高めることができる」(24.1%)などの回答が多くあがった。
次に、「好きなハイブランドファッションはありますか?」と尋ねたところ、45.7%が「ある」と回答。好きなブランドを教えてもらったところ、1位「GUCCI」、2位「DIOR」、3位「LOUIS VUITTON」という結果に。
また、コピー品や模倣品について「購入したことがあるか」と尋ねたところ、25.1%が「ある」と回答。コピー品に関しては「絶対に購入したくない」(29.6%)、「家族や友達には購入してほしくない」(18.4%)、「炎上している商品は避けたい」(13.5%)などの声が聞かれ、グループインタビューでも、「自分は手を出さない。友達に見せた時に、偽物だとバレたら恥ずかしい」「他人が着ていても何も思わないが、コピーと知っていて着ているのを見ると、そんなに無理しなくても良いのにと思う」などの声が聞かれた。