撮影した写真の必要な部分だけ切り取ることを「クロップ」や「トリミング」といい、一般的には写真編集/フォトレタッチアプリで行います。iPhoneの場合、標準装備の写真アプリの機能を使うことが多いのではないでしょうか。

写真アプリで写真の切り取りを行う場合、対象の写真を編集モードで開き、画面右下の「切り取り」ボタンをタップします。すると、写真の四隅にマーカーが現れるので、それをドラッグして範囲を設定し、最後に画面右上のチェックマークをタップして決定します。

縦横のアスペクト比を4:3にしたい、1:1の正方形にしたいという場合は、チェックマークの左下にある比率調整ボタンをタップし、「4:3」や「スクエア」などの比率を示すボタンをタップします。あとは写真をドラッグして切り取り範囲を微調整すればOKです。

iOS 17では、この切り取り作業を大幅に簡略化できるようになりました。写真をズームすると画面右上に現れる「切り取り」ボタンをタップすると、ズームした状態のまま切り取れるようになったのです。アスペクト比を変更したい場合は、切り取り後に従来比率調整ボタンをタップすれば「4:3」や「スクエア」などの比率を選択できます。

ただし、この新しい切り取り機能を使えるのはズーム後少しの間だけ。約4秒経過すると、「切り取り」ボタンは画面から消えてしまいます。そのぶんズーム作業をテキパキと進めなければなりませんが、切り取りに要する時間は格段に短くなりますよ。

  • 対象の写真をズームすると、一瞬で「切り取り」できるようになりました