女優の堀田真由が主演を、俳優の萩原利久が相手役を務めるABCテレビ・テレビ朝日系新ドラマ『たとえあなたを忘れても』(毎週日曜22:00~)がきょう22日にスタートする。

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■堀田真由✕萩原利久『たとえあなたを忘れても』

ABCテレビが2023年4月に新設した「日曜22:00枠ドラマ」の第3弾は、『神様、もう少しだけ』(98年)でHIVを、『ラスト・フレンズ』(08年)でDVや性同一性障害を題材に取り入れ、苦難の中の純愛を描いてきた脚本家・浅野妙子氏の書き下ろし恋愛ドラマ。夢を失い生活苦に陥ってしまった美璃(堀田)と、記憶を失ってしまう“解離性健忘症”という障害を抱えながらも、キッチンカーを運営し懸命に生きる空(萩原)の恋物語を、神戸ロケの美しい映像で紡いでいく。

■『あな忘』第1話あらすじ

ピアニストになる夢に挫折した河野美璃は、現実から逃れるように実家のある東京を出て、従兄弟の心療内科医・遠山保(風間俊介)が働く神戸で一人暮らしをしている。音大時代の奨学金返済があるため、自由気ままとはいかないものの、音楽教室のピアノ講師として今も離れがたい音楽を身近に感じながら、ささやかな生活を送る美璃。そんな彼女はある日、音楽教室からのいつもの帰り道で、見慣れないキッチンカーを目にする。メニューをのぞき、大好きな「メロンジュース」に心惹かれるが、1杯700円は贅沢品。ぐっと堪えて別の安いジュースを注文する美璃の様子に、キッチンカーの店主・青木空の温かな眼差しが注がれる。

数日後、音大時代の同期・衛藤まりあ(森香澄)の紹介で音楽出版社の面接を受けることになった美璃は、景気づけに、初めて空のメロンジュースを購入する。その小さな変化に気づいた空は微笑みとともに「いいことあったんですか」と声をかける。「いや……はい。たぶん、これから、あります」と微笑みを返す美璃。それから毎日、美璃は空のキッチンカーに通い始める。昨日と同じ今日があることを疑いもせずに。2人の儚くも美しい恋物語が、動き出そうとしている。