今年5月に開催された卒業コンサートをもって乃木坂46の活動に幕を下ろした齋藤飛鳥。卒業後、モデルや女優として活動し、10月12日からフジテレビ系『いちばんすきな花』がスタート、そして10月24日からはMBS/TBSドラマイズム枠にて『マイホームヒーロー』(MBS 毎週火曜24:59~、TBS 毎週火曜25:28~ほか)が始まる。齋藤にインタビューし、卒業後の変化や女優業への思い、さらに自身の家族や今後について話を聞いた。

  • 齋藤飛鳥

    齋藤飛鳥 撮影:加藤千雅

■「お仕事も今までより濃密に、しっかりと向き合うことができている」

卒業コンサートから約半年。生活や心境の変化を尋ねると、「自分の時間を確保できるようになったので穏やかに生活しています。お仕事も今までより一つ一つ濃密に、丁寧に、しっかりと向き合うことができている感じがします」と語った。

グループから個人への変化は、戸惑いはないという。

「ありがたいことにグループにいたときも個人のお仕事をさせていただいていたので、緊張したり、そわそわしたりというのは今のところはないです。乃木坂46のときの経験が生きているのかなとは思います」

また、乃木坂46の活動では、周囲の人たちと一緒に楽しく仕事をしていく喜びを感じたと言い、それはこれからも大事にしていきたいと語る。

「乃木坂46のメンバーもスタッフさんもすごく周りを思いやれる人たちで、卒業してから改めてそう感じることがありました。今、私は1人ですが、マネージャーさんやメイクさん、スタイリストさんなどがいますし、周りの人たちも含めて楽しくお仕事をするということを大事にしています」

  • 齋藤飛鳥

■女優業は常に初心者という気持ち「得意ではないです」

今月2本の連続ドラマがスタート。女優業への思いを尋ねると、乃木坂46時代から映画やドラマに出演していたものの「お芝居は得意ではないです。常に初心者という気持ちでやっています」と明かした。

「現場によってやり方も空気も違いますし、お芝居のことはまだ全然わかってないなと。お芝居が好きでやるというより、お話をいただいて、作品が好みだったり、私がやらせていただく意味や意図を少しでも感じ取れたら、精一杯やるという形にしています」

『マイホームヒーロー』は、原作を読んで自分の好みの作品だと感じて出演を決めたという。本作は、愛する家族とただ平穏に暮らすことだけが生きがいだった、ごく普通のお父さん・鳥栖哲雄(佐々木蔵之介)がある日、娘の彼氏を殺して殺人犯になってしまい、家族を守るために間島恭一(高橋恭平)ら犯罪組織との命を懸けた闘いに挑む物語で、来年3月8日には映画も公開。齋藤は、哲雄の娘・零花を演じている。

「オファーをいただいて原作の漫画を持って話をしていたら、別のスタッフさんが通りかかって『絶対やったほうがいいよ』と言われました。よくよく聞いたら原作の漫画がすごく人気で、スタッフさんも何人もハマっていて、そんな人気の作品からお話をいただけたことが光栄だったので、しっかりと原作を読み込み、自分が好きな感じの作品だなと思いました」