至福の時間を過ごせる一方、髪の毛や水垢など、なにかと掃除が大変な「お風呂」。近ごろXでは、お風呂の浴槽で描いた新たな発想の絵が話題を呼んでいます。

作品を制作したのは、洗顔ものまねを行う美術家のゆり(@sugiura16738120)さん。髪の毛を駆使して描かれた美しい絵に、14.1件以上のいいねが寄せられています(10月19日時点)。

風呂の浴槽に張り付いた髪の毛で絵を描いたもの(@sugiura16738120より引用)

  • (@sugiura16738120より引用)

「凄いわ! 」「クオリティたっかい…」など、多くの称賛の声が寄せられているこちらの投稿。「抜けた毛はもうゴミだと思ってたけど、こんなすばらしい作品になるとは…」「髪の毛なのに嫌じゃない」など、髪の毛で絵を描いた作者の発想に感動する声もみられます。

そこで、作者のゆりさんに話を伺うことに。髪の毛によるアート作品を制作したきっかけや、寄せられた反響に対する感想を聞きました。

投稿者さんに聞いてみた

――髪の毛で絵を描こうと思ったきっかけを教えていただけますか?

私はお風呂の中でよく考え事をするのですが、その時に無意識に浴槽に張り付いた毛を指で動かすことがあります。 意外と絵が描けることや線の美しさに気がつき、その日考えたことをその日抜けた毛で描くようになりました。

――多くの反響が寄せられております。率直な感想をお聞かせください。

とても嬉しいです。この作品は2014年に美術大学の卒業制作で制作したものでした。

「〇〇について考えながら」というタイトルで毎日髪の毛で描いた絵を写真と映像に撮った記録作品です。度々SNSに投稿しているのですが、こんなにたくさんの方に見ていただけたのははじめてです。

これからもいつ見ても面白いと思っていただける作品を作れるように頑張ります。


一見価値がないように思える「お風呂場の髪の毛」に着目し、多くの人を魅了する絵を描いたゆりさん。ご自身のXでは、洗顔時の泡を使ったものまねアート「洗顔ものまね」をはじめとするさまざまな芸術作品を発信されています。

髪の毛を使ったイラストの不思議な雰囲気に心を惹かれた方は、ゆりさんのその他の作品もチェックしてみてはいかがでしょうか?