鉄道・運輸機構は20日、北海道新幹線の新小樽(仮称)駅と長万部駅のデザイン素案を小樽市と長万部町にそれぞれ3案ずつ提案したと発表した。提案したデザイン案から各自治体が1つを選定し、2024年度第1四半期に鉄道・運輸機構へ回答する予定となっている。
2022年2~7月にかけて、鉄道・運輸機構は北海道新幹線の各駅においてデザインコンセプトを八雲町、長万部町、倶知安町、小樽市から受領。駅デザインの検討を進めてきた。
各駅のデザイン素案を3案ずつ提案できることになり、八雲町と倶知安町にそれぞれ駅デザイン素案を10月17日に提示している。今回は小樽市と長万部町にそれぞれ駅デザイン素案を提示した。
小樽市から要望があった新小樽(仮称)駅のデザインコンセプトは「浪漫が薫る 温もりと心地よさを感じる駅 ~まちの記憶を未来へ~」。これに対し、鉄道・運輸機構はA案「歴史の継承 ~小樽の歴史と懐かしさを後世に受け継ぐ品格のある駅~」、B案「新旧の融合 ~小樽のまちの記憶を継承し、未来へ繋ぐ端整なたたずまいの駅~」、C案「自然と温もり ~自然に溶け込み、小樽のまちに明かりを灯す洗練された温もりの駅~」を提案した。
長万部町から要望があった長万部駅のデザインコンセプトは「湯けむり香る噴火湾、人と時代の交差点」。これに対し、鉄道・運輸機構はA案「人と時代が交差する 次世代に繋がる駅」、B案「湯けむり香る 柔らかな揺らめきの駅」、C案「大自然感じる 北の煌めきの駅」を提案している。