NHK連続テレビ小説『らんまん』(4月3日~9月29日放送)と、日本テレビ系ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(7月15日~9月23日放送)が、ギャラクシー賞の9月度月間賞を受賞した。

  • 神木隆之介(左)と松岡茉優

    神木隆之介(左)と松岡茉優

同賞では『らんまん』について、「独学の植物学者である主人公が生涯をかけて植物図鑑を作るという夢に向かう物語を、壮大で生き生きとした人間ドラマに昇華させた脚本、演者、制作陣に拍手を送りたい。主演の神木隆之介と浜辺美波は、役者がひとつの作品で別次元にステップアップする姿を目撃させてくれた」と評価。

『最高の教師』については、「学園ドラマの王道がアップデートされたかたち、一種の“ポスト学園ドラマ”と捉えられる点に新しさを感じた。松岡茉優、芦田愛菜、加藤清史郎らも好演。いじめや家庭の貧困などだけでなく、特に不自由はないが生きることにリアリティを感じない生徒という現代的な問題も浮き彫りになるなど、最後までクオリティが落ちなかった」と講評した。

ギャラクシー賞は、放送批評懇談会が1963年に創設した、優秀番組・個人・団体を顕彰するもの。9月度はほかにも、『レギュラー番組への道「危険なささやき」』(NHK、9月23日放送)、『NHKスペシャル「“冤罪”の深層~警視庁公安部で何が~」』(NHK、9月24日)が受賞した。