子役の三浦綺羅が、27日に放送されるフジテレビ系ドラマ『うちの弁護士は手がかかる』(毎週金曜21:00~)の第3話に出演する。
三浦が演じるのは、杏(平手友梨奈)に弁護を依頼する10歳の少年・樋口翔。幼い子供の相談に戸惑う蔵前(ムロツヨシ)に対し、着手金の話を始める杏。すると「現金の持ち合わせがないので、これで」と、はめていた高級時計を差し出す。翔は、父親が母親にケガをさせ逮捕された傷害事件を不起訴にしてほしいと頼みにきたのだった。
「それは心配だね」と気遣う蔵前に、「父はどうなってもいいんですが、僕に迷惑がかかるのは嫌です」と淡々と言い放つ翔。父親の樋口徹(永岡佑)に面会にいった蔵前は、彼が元日本代表のプロ野球選手だったことに気づく。聞けば2年前ケガを理由にクビにされ、現在は宅配のドライバー、深夜の工場清掃のアルバイトを掛け持ちし、家計を支えているのだという。
事の発端は、母親・樋口明乃(野村麻純)の突然の家出。翔とともに実家に帰った明乃から、弁護士を通して離婚と親権の譲渡を言い渡され、さんざん無視されたあげく「あの子に、あなたはもう必要ないのよ」と言われ、カっとなり突き飛ばしてしまったのだ。一方的に関係を断ち切られた樋口の境遇を自分に重ねた蔵前は、なんとか親権だけは守ろうと杏を説得し、示談交渉に臨むも、現われた明乃の代理人は、杏の姉・天野さくら(江口のりこ)が所長を務める天野法律事務所の弁護士・海堂俊作(大倉孝二)で…。
三浦は、3カ月に及ぶ大規模オーディションで総勢400人の子役の中から抜てきされ出演した連続ドラマ『#家族募集します』(21年、TBS)で俳優デビュー。今年は連続ドラマ『ウソ婚』(カンテレ)、『どうする家康』(NHK)などに出演し、連続ドラマへの出演は、これで8作目となる。両親の親権争いに巻き込まれる大人びた10歳の少年を演じ、物語のクライマックスで見せる大人顔負けの演技に注目だ。
コメントは、以下の通り。
■三浦綺羅 コメント
――ムロツヨシの印象や一緒に撮影してみた感想
「ムロツヨシさんはとても面白くて優しくて、早弁をしていました(笑)。ムロさんの演技がとても面白く、ドライ中は笑うのを我慢できない時もありましたが、本番は笑わないように頑張れました。いつも“今日もがんばろうね”、“明日もよろしくね”と声をかけてくださり緊張がほぐれました。
――平手友梨奈の印象や一緒に撮影してみた感想
「平手さんは撮影の合間や休みのときに、たくさん遊んでくれました。学校のことやお仕事のことをお話ししたり、一緒にルービックキューブで遊んでくれてとてもうれしかったです。一番大事なシーンの撮影では、僕が緊張でうまくセリフが言えないときに“全然大丈夫!”と言ってくださり、その後も声を掛けてお話をしてくれて、すごく助けてもらいました。僕のオールアップの時はすごく寂しかったです」
――翔を演じる上で難しかった点や意識したことを教えて下さい
「この役はオーディションの時から“絶対に演じたい!”と思っていた役でした。翔は、はじめは生意気ですが最後は素直に感情を出すという気持ちの変化があり、それを演じるのが難しく、何度も相沢(秀幸)監督に相談をしました。ムロさんは撮影の前に、シーンの雰囲気や立ち位置などを教えてくれました。“こういうシーンだけどわからない箇所はある?”や“何でも聞いてね”など細かくアドバイスをいただき、本番はしっかりと演技をすることができました」
■プロデュース・金城綾香氏(フジテレビ ドラマ・映画制作部)コメント
「大人たちに囲まれながらも、三浦くんは堂々としたお芝居を見せてくれました。大人っぽい発言をする翔くんの役さながらに、大人な発言で笑わせてくれるので、現場が明るくなりました。ムロさんや平手さんと現場で戯れているのが印象的で、ほほ笑ましかったです」
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