フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、年性認知症で施設に入った父を介護してきた息子と家族の新たな生活を追った『ボクと父ちゃんの記憶 2023 ~父のいない家と母の夢~』を22日に放送する。
2021年夏、番組が出会ったのは、緑に囲まれた千葉・睦沢町で暮らす林さん一家。50歳の時に若年性アルツハイマー型認知症と診断された父・佳秀さん(当時・65)を、息子の大介さんを中心に、母・京子さん(同・53)と2人の妹たちで介護をしてきた。
しかし、家族との会話もままならず、トイレに一人でいくこともできないほどに病は進行。「これ以上、子どもたちに負担をかけたくない」と京子さんは、佳秀さんを介護施設に入所させることを決めた。しかし、離れて暮らせば、父の記憶から家族の存在は消えてしまう。それは実質的な父との“別れ”を意味していた。
コロナ禍の影響で、佳秀さんと一度も直接会うことができていない日が続く。ようやく面会が許されたのは、2022年夏のこと。覚悟はしていたが、佳秀さんの変わり様に京子さんは驚きを隠せない。
ひとつ屋根の下で暮らせないのは佳秀さんだけでない。重度の障害を持って生まれ、病院で暮らしている長男・安土さんの存在も、京子さんにとっては気がかりだ。
佳秀さんが施設に入って2年が過ぎたが、「また家族一緒に、みんなで暮らすことはできないか…」とずっと思い悩んできた京子さんは、大きな決断を下し、動き始める…。
ナレーションは、女優の富田望生が担当する。
(C)フジテレビ