LIFULLは10月18日、不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」が実施した相続不動産の売却に関する意識調査の結果を発表しました。調査は9月21日〜27日、過去5年以内に自分または配偶者が日本国内の不動産を相続し、相続から3年以内に売却を検討し、売却に至った25歳〜84歳男女770人を対象に行われた。
まず、実際に売却した不動産の築年数について聞いたところ、「築40年以上」が47.9%で最多となった。以下、「築20年〜30年未満」(18.6%)、「築30年〜40年未満」(21.4%)が続いている。相続不動産の9割近くが築20年を超える物件という事が分かった。
相続した不動産の売却を検討したきっかけについて尋ねると、61%が「相続したが使う見込みながなかった」と回答した。次いで「維持費が高いと思った」が28.4%、「住宅・不動産の老朽化」が27.5%で続いた。
相続について、事前に親族と確認・話し合い・相談をしていたかという質問では、「きちんと確認・話し合い・相談をしていた」が55.4%、「少しだけ確認・話し合い・相談をしていた」が20.3%となった。
程度に差はあれど約8割が事前に話し合いをしているという結果となっているが、「確認・話し合い・相談をしていない」という人も2割程度見られた。
事前に話し合った内容については、「財産の分割方法」が50.4%で最も多く、以下「相続される財産の詳細」が43.6%、「法定相続人にあたる人が誰か」が29.2%で続いている。
相続した不動産を売却した際に後悔した点について聞いてみると、「買い手がなかなか見つからなかった」(13.2%)や「安易に価格を下げてしまった」(12.1%)、「価格や担当者を、複数の不動産会社でしっかり比較しなかった」(11.5%)などが上位となった。
一方で、回答として最も多かったのは「選択肢にあてはまるものはない」(50.8%)であった。
売却にあたり、仲介契約をした会社を選んだ理由については、「会社が信頼できたから」(35.0%)が最多となり、以下「担当者が良かったから」(34.4%)、「地元の不動産事情に詳しかったから」(29.6%)が続いた。
お金にダイレクトにかかわる「査定価格が納得のいくものだったから」は24.3%で4番目に。売却する物件周辺の不動産事情に詳しく、信頼できる担当者に任せる事で、安心して相続した不動産を売却したいという意向が伺えた。