ライボの調査機関『Job総研』は、「2023年 メンタルケアの意識調査」の結果を10月10日に発表した。調査は2023年9月19日~25日の期間、全国の20代〜50代の男女719名を対象に行われた。
はじめに、仕事に関するメンタル不調の有無を聞くと、感じた「経験がある派」が76.0%と過半数を占め、内訳は「とても経験がある」24.9%、「経験がある」24.6%、「どちらかといえば経験がある」26.5%という結果に。
また、同回答者に自分と向き合う時間を確保しているかを聞くと「確保している派(とてもしている+している+どちらかといえばしている)」が72.6%と過半数を占めた。
次に、メンタル不調を感じたことがある547人に回復方法を聞くと、「睡眠をとる」が43.9%で最多となり、次いで「趣味に没頭する」が34.7%、「誰かに話を聞いてもらう」が31.6%と続いた。
回答者にその行動によるメンタルの回復度合いを聞くと「回復できる派」が85.7%と過半数を占め、内訳は「とても回復できる」8.6%、「回復できる」25.2%、「どちらかといえば回復できる」51.9%となった。
また、職場で弱音を言うことを我慢するか聞くと「我慢する派(とても+我慢する+どちらかといえば)」が74.6%と過半数を占める結果に。
我慢すると回答した536人にその理由を聞くと「弱音を言うイメージを付けたくない」が40.3%で最多となり、次いで「人に話すのが面倒」が36.6%、「弱音を言うことは良くないと思っている」が29.1%で続いた。
我慢すると回答した人に我慢による影響を尋ねると、「やる気がなくなる」が36.2%で最多となり、次いで「身体的な不調を感じるようになる」が33.6%、「より不調を感じるようになる」が32.5%で続いた。また、弱音を我慢して離職した経験を聞くと「経験あり」が30.9%、「経験なし」が43.5%、「検討したことがある」が25.6%と、離職を視野に入れた人は56.5%だった。
仕事で弱音を言う人に対するイメージを聞くと「マイナスなイメージを持つ派」が54.7%と過半数を占め、内訳は「とてもマイナスなイメージ」9.6%、「マイナスなイメージ」13.8%で、「どちらかといえばマイナスなイメージ」は31.3%だった。
回答者に職場で弱音を吐くことへの賛否を聞くと、「賛成派(とても+賛成+どちらかといえば)」が74.5%と過半数を占める結果となった。
職場でのメンタルヘルスケアがあると回答した419人に具体的なケアを聞くと「相談窓口がある」が62.1%で最多となり、次いで「定期的に個人面談などがある」が43.2%、「メンタルヘルスのガイドラインの周知」が37.2%となった。
職場で弱音を我慢しないと回答した183人に話したくない相手を聞くと「上司」が47.0%で最多となり、次いで「部下」が19.1%、「人事」が17.5%と続いた。