カシオ計算機の耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」は、1983年に誕生してから今年(2023年)で40周年。それを記念したモデルがいくつも登場しているが、新たにG-SHOCK最高峰「MR-G」シリーズから40周年記念モデル(MRG-B2000SG)が発表された。発売は11月10日、価格は880,000円、世界限定700本。

  • G-SHOCK 40周年記念モデル、MR-G「MRG-B2000SG」
    (実機写真:青木淳一

MR-Gのアニバーサリーモデルは日本古来の甲冑や刀といった武具を表現したものが多いのだが、今回のMRG-B2000SGもその流れ。G-SHOCKの40周年を記念して特別に制作したというオリジナルの兜(かぶと)、「衝撃丸-皚(がい)-」をモチーフにしている。「衝撃丸-皚(がい)-」は、強さと機能美を体現した兜と、最先端技術や熟練の金属加工技術を用いて細部まで丹念に仕上げたMR-Gの姿を重ねた。

そしてMRG-B2000SGは「衝撃丸-皚-」を表現すべく、ホワイトバンドや彫金師・小林正雄氏が手作業で刻んだベゼルによって、強靭な意志を込めている。小林氏によるベゼルの造形は、強さの象徴とする虎の姿。石目(金属の表面をノミで叩いて凹む点模様)の大きさと形状を変えることによって、虎の縞模様を表現した。

  • 彫金師・小林正雄氏が手作業でベゼルに彫った虎の姿

  • G-SHOCKの40周年を記念して、特別に制作された兜「衝撃丸-皚(がい)-」

ホワイトバンドにはフッ素ラバー素材を用い、手首へとしなやかにフィットするほか、耐久性と防汚性にも優れる。このホワイトバンドは、ほかの色に染まらず己の意志を貫くという強い意志を込めた兜の「白糸威(しらいとおどし)」に見立てたもの。白糸威とは、兜や鎧を形作る板上の部品を白い糸で綴じて連ねたものをいう。

ケースの素材は、ダークシルバーIPを施したチタン。深層硬化処理によって硬度を高めつつ、結晶模様を浮かび上がらせて兜の色味と無骨な雰囲気を表現した。ケース側面にはG-SHOCK 40周年のメタルプレート、前面のビスには情熱・勝利などの石言葉を持つルビーを配置している。

  • G-SHOCKの40周年を表した、ルビーをセットした4つのビス

  • MRG-B2000SGのおもな仕様(クリックで拡大)