◆ 揚げないワンパン大学芋

「大学芋は大好きだけど、揚げる必要があるからハードルが高いかも……」
そんな方におすすめするのが、フライパン一つで手軽に作れるこのレシピ。油が高騰している昨今ですが、使う油も少なくて済むレシピなので家計にも優しいですよ。

<材料>
・サツマイモ:1本
・蜂蜜:適量

サツマイモの品種は何でも大丈夫。今回は皮の色が鮮やかな「なると金時」を使いました。

まず、1センチ弱の厚みで斜めにカットします。

そこから縦にカットして、8ミリ角のフライドポテトのような形に仕上げます。

フライパンに水を張り、カットしたサツマイモを入れて30分ほど浸水させます。
しっかりと水に浸すことで熱のまわりが早くなり、皮色の鮮やかさも保てます。

フライパンの水を捨ててから、油をたっぷり絡ませて焼いていきます。
油の種類は、香ばしいゴマ油がおすすめです。

表面がこんがり焼け、全体にしっかりと火が通るまで焼きあげます。
箸やヘラなどで触りすぎると崩れてしまうので、動かしすぎずじっくり焼いてください。

表面がきつね色になったら砂糖水や蜂蜜をまぶしてあげます。
蜂蜜のほうが濃厚なうまみが感じられ、失敗なく絡むと思います。
お好みでゴマをかけると香ばしさがプラスされます。

時間がたつとどうしてもモサモサした食感になりがちなので、お皿に盛り付けたらカリカリのうちに食べきるのがおすすめですよ。

◆ ナスの鮮やかコンポート

ナスが果物のコンポートのように変身するこのレシピ。味や食感も果物に近く、ナスだと思って食べると脳がびっくりする不思議な感覚を楽しめます。
ヨーグルトにトッピングしたり、ケーキのデコレーションに使ったりと、さまざまなスイーツに活用いただけます。

<材料>
・ナス:1本
・砂糖:20g
・レモン:お好みで

家庭菜園で収穫したナス。立派に育ちました。

ナスは変色しやすいため、全体にラップをして電子レンジで1分ほど加熱して色止め処理を行います。

レンジにかけたら1センチほどのサイコロ状にカットします。
ケーキのトッピングやリンゴタルトのようなイメージで使う場合は薄めの輪切りにしてください。

砂糖をたっぷりまぶして、焦げないように弱火で火を通してあげます。
写真では素精糖を使っていますが、ご家庭にある白砂糖でもグラニュー糖でも大丈夫。
火を通しすぎると崩れたり色がくすみやすくなったりするので、くたくたになったタイミングで火からおろしてください。レモン汁を入れるとまるでフルーツコンポートのような雰囲気に。

◆ ミニトマトとピーマンのだしゼリー

創作和食店の1品目で出てきそうなおしゃれな野菜スイーツです。
やさしいだしの風味と涼しげなビジュアルがマッチ。ミニトマトはもちろん、ピーマンも意外なおいしさを楽しめます。

<材料>
・ミニトマト:数個
・ピーマン:1/4程度
・水:300cc
・ゼラチン:5g
・白だし:適量

ミニトマトは熱湯に入れた後に冷水にとって皮を湯むきにします。

ピーマンは刻んでおきます。

だしゼリーのベースは白だしで。ふだんの汁物よりも少し薄めに仕上げます。

だし汁が熱々のうちにゼラチンを溶かします。

ゼラチンを溶かしたらワイングラスに盛り付け、粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やします。
だしのかわりにコンソメスープや甘めのシロップでもおいしくいただけますよ。

◆ かぼちゃのフローズンヨーグルト

かぼちゃの自然な甘みを感じるフローズンヨーグルト。かぼちゃには水溶性と不溶性双方の食物繊維が含まれます。ヨーグルトの整腸作用もプラスして、お腹の調子も良くなりそうなレシピです。

<材料>
・かぼちゃ:4切れ程度
・ヨーグルト:400g

カボチャは小さめにカットして、皮もピーラーで取り除いておきます。
小さめカットのほうが火の通りが早く、時短につながります。

ラップをかけて電子レンジで1〜2分。ラップをかけたまま余熱でじっくり火を通します。

芯がなくなるまで火が通ったら裏ごしします。

裏ごししたカボチャペーストをヨーグルトに混ぜていきます。甘いほうが好みの場合は蜂蜜などを足してください。

冷凍庫で凍らせて、盛り付けます。
和食のデザートにもおすすめです。

◆ いろいろ野菜の簡単マフィン

余った野菜をマフィンにトッピングして、おいしくいただくレシピです。
ホットケーキミックスと冷蔵庫に常備されている食材で、本格マフィンが簡単に楽しめます。

<材料(5~6個分)>
・野菜:適量
・ホットケーキミックス:150g
・卵:1個
・砂糖:50g
・溶かしバター:50g
・牛乳:110ml

トッピングしたい野菜を8ミリ角ほどにカットします。
根菜類は電子レンジで1分ほど加熱して、あらかじめ火を通しておきます。
ホクホクに仕上げたい時はそのままレンジに、しっとりに仕上げたい時はオリーブオイルでコーティングしてからレンジで加熱します。

マフィンカップは100円ショップで入手できます。溶かしバターをカップの内側に塗ってあげると外しやすくなりますよ。

卵をよく泡だて、そこに牛乳、ホットケーキミックスを入れてさっくり混ぜます。最後に溶かしバターを生地全体になじませます。
カップ6分目ほど生地を流し入れ、野菜をトッピングします。

180度に予熱したオーブンで20分〜25分。表面がきつね色になるまで加熱します。

「色が薄いかな」と感じたら、追加で1~2分再加熱してください。
竹串を刺して中から生地が出てこなければ中まで火が通っています。

竹ざるなど通気性のいい場所で粗熱をとって完成です。

外はサクサク。中はフワフワ。野菜はホクホクで大満足の仕上がりに。

中までしっかり火が通っています。
ホットケーキミックスで作ったとは思えないような本格マフィンになりました!

野菜スイーツで、食卓に多様性を!

「キャロットケーキ」や「スイートポテト」など野菜を使った伝統的なスイーツもありますが、果物に比べるとそれほど多いとは言えません。逆に言えば、スイーツのアイデアに野菜を取り入れてみるだけで、レパートリーの幅が一気に広がるはず。

得意のスイーツレシピの具材を野菜に変えてみることで、食卓にもさらなる多様性が生まれますよ!