ガーミンジャパンが10月11日に発売した、フィットネスGPSウォッチ「vivo」シリーズの新モデル「vivoactive 5」。10月18日、都内でvivoactive 5の発表会が開催され、実機のお披露目と新機能の紹介、そしてモデル・女優の朝比奈彩さんがアンバサダーに就任することが発表されました。
自分の健康状態を可視化できるスマートウォッチ
ガーミンの「vivoactive」シリーズは、毎日の健康状態をモニタリング・分析できるライフログ機能や、スポーツ・アクティビティ計測機能、キャッシュレス決済機能などを備えたGPSウォッチ。カラーはブラック/スレート、アイボリー/クリームゴールド、ブルー/ブルーメット、オーキッド/オーキッドメットの4色を揃えます。
ガーミンジャパンでプロダクト・マーケティングを担当する藤原加七絵氏は、vivoactive 5で送れるウェルネスライフのポイントを「運動管理」「睡眠管理」「フィットネス年齢」の3つと紹介。
運動は30種類以上のアクティビティをサポートし、自分のデータを可視化できることで効果的なトレーニングが行えるだけでなく、データの分析や休息するタイミングのアドバイスも受けられます。
睡眠管理では、睡眠の質を0~100の数値で示す睡眠スコアに加えて、新たに睡眠、ストレス、活動、旅行などのデータに基づき、パーソナライズされた睡眠改善アドバイスを提案する「睡眠コーチ」を搭載。そもそも睡眠時間は健康において重要であり、日々のパフォーマンスやアンチエイジング、重大疾患リスクなどに影響するため、可視化することで良質な睡眠を得るきっかけになるとしました。
フィットネス年齢は、心拍数やBMI、体脂肪率などから算出される体の年齢の推定指標。この数値を実際の年齢より低く保つことで、健康維持のモチベーションにつながるといいます。
体のエネルギー残量を5~100までの数値で示す独自の指標「Body Battery」も強化され、睡眠やアクティビティ履歴、心拍数といったデータに基づくストレスなどを分析した指標を提示。また、よりパーソナライズされた具体的な回復アドバイスを表示できます。
このほか日常向けの機能として、スマホ通知を表示する機能、Suica対応のキャッシュレス決済機能、緊急時に事前登録した連絡先へ位置情報を送るセーフティ機能などを備えています。
2023年9月に発表したVenu 3/3Sもvivoactive 5と近しい機能を搭載していますが、Venuシリーズのほうが高機能という位置付け。Venu 3/3Sでは光学式心拍計が第5世代となり(vivoactive 5は第4世代)、マイクの搭載により音声アシスタントの起動や通話応答などが行えます(vivoactive 5はマイクなし)。
一方、vivoactive 5の価格は39,800円と、Venu 3/3Sの60,800円と比べ、購入しやすい価格となっています。
精度に自信、市場のスマートウォッチと「ガーミンの生い立ちは違う」
ガーミンジャパンの岩田元樹代表取締役は、ガーミンという会社を「技術計測のプロフェッショナル集団である」とアピールしました。
これは、ガーミンの事業領域がもともと航空や船舶、自動車などのGPSナビゲーション機器を中心としていたためで、これら製品のノウハウを活かしてウェアラブル製品が開発されてきた経緯を踏まえたもの。
現在のスマートウォッチ市場では、AppleのApple WatchやGoogleのPixel Watchをはじめ、シャオミ、ファーウェイ、サムスンなど、スマートフォンメーカーが製造したスマートウォッチが多く見られます。
岩田氏は、「巷にいはいろいろなスマートウォッチがありますが、(計測のプロである)ガーミンの生い立ちはそれとは全く違うもの。多くのブランドはスマートフォンのアクセサリーとして発祥しているため、我々とは全く別モノの商品になる」と、計測精度の高さを強調。スマートウォッチでデータを定量的に集めることで、自分のパフォーマンスを正しく把握でき、思い込みによるパフォーマンスの低下に対応できるとしました。
また、データのプライバシー保護についても言及。「データは自分のもの。ガーミンはEU一般データ保護規則(GDPR)を遵守し、各国のレギュレーションにも対応しています。完璧な形でデータ保護に準拠した製品を作っています」と話しました。
朝比奈彩さん「体の状態を客観的にデータ化してくれる」
ガーミンのアンバサダーを務める朝比奈彩さんは、2023年10月6日に30歳を迎えたといいます。この30歳という年齢を機に、「体と心が健康であることが大事だと思うようになった」とコメントしました。ガーミンのスマートウォッチでは「体の状態を客観的にデータ化してくれるところが一番いいポイント」だといいます。
また、ガーミン製品を使った健康管理について、朝比奈さんがランキング形式でメリットを紹介。1位は「睡眠」で、「今までの自分だったら運動としていたんですが、睡眠の大事さもここ数年で感じていて。28歳以降くらいから睡眠をとる大切さを感じてから、1番重要かなと思っています」と話しました。
睡眠に関する機能で興味深く使っているのは「睡眠コーチ」機能。「(vivoactive 5が)本当の睡眠の質を測ってくれていて、長く寝ればいいわけではなく、短いからといって睡眠の質が悪いわけでもない。(自分の睡眠状況について)細かくアドバイスしてくれるのは、面白いなと思いました」と語りました。