向井理さんが主演を務めるドラマ『パリピ孔明』(フジテレビ系/毎週水曜22時)が人気を集めている。「三国志」と「音楽」を掛け合わせるという斬新な設定が大ウケの同作だが、考えてみれば、なぜ私たちは三国志に心惹かれるのだろうか。そもそも、なぜ三国志を知っているのだろうかすら、イマイチわかっていない。
ということで、今回はマイナビニュース会員約200人に「三国志」についてのアンケートを緊急実施。まずはみんなと三国志の出会いについて調査してみた!
ドラマ『パリピ孔明』ってどんな話? 三国志って何?
ドラマ『パリピ孔明』は、ヤングマガジン(講談社)で連載中の人気同名マンガを実写化した“音楽青春コメディー”で、物語の核となるのが中国の歴史書『三国志』。三国時代の蜀で活躍した天才軍師・諸葛孔明が現代の渋谷に転生し、主人公の月見英子とともに音楽シーンを駆けていくというストーリーである。
しかし、三国志を題材にしたマンガや小説、ゲームは数あれど、日本の戦国時代のように学校でちゃんと習ったわけでもなければ、代表的なアニメ作品があるわけでもない。でも、なぜか多くの人があらすじを知っているというのも不思議な話である。
マイナビニュース会員に「『三国志』を知ったきっかけになった作品」について聞いてみたところ、数々の名作がランクイン。5位から順を追って紹介していこう。
【5位:27票】ドラマ『パリピ孔明』
さっそくドラマ『パリピ孔明』がランクイン。ドラマ版の『パリピ孔明』で三国志を知ったということは、かなり最近になって三国志の存在を知ったという人も決して少なくないということだ。
ドラマ『パリピ孔明』を挙げた人たちは、「向井理がハマっている」(女性/42歳/銀行員)、「本当に面白いし、これを見てもっと三国志を知りたいと思う人が増えるといいですね」(男性/21歳/その他)、「諸葛孔明が、タイムスリップしても日常に溶け込んでいるあの冷静さが昔の中国の時代と変わらない所もいいと思う。孔明が音楽に興味をもった点が面白いと思った」(女性/31歳/その他)と、その魅力について語った。
ストーリーの面白さはもちろん、孔明を演じる向井理さんがハマり役であることも決め手となったようだ。
【4位:29票】マンガ『パリピ孔明』(原作:四葉夕卜、漫画:小川亮)
4位にランクインしたのがマンガ版の『パリピ孔明』である。ドラマ版『パリピ孔明』は5位だったので、マンガから入った人のほうが若干多かった。
マンガ『パリピ孔明』の魅力について聞いてみると、「パリピ孔明はマンガの内容が深いが面白く、楽しみながら三国志を学べるのが見どころだと思う」(男性/32歳/化粧品・医薬品の営業関連)、「歴史嫌いでも入り込めた」(女性/44歳/その他・専業主婦等、フリーター)、「現代に話を落とし込んでいるためとっつきやすい」(男性/23歳/無職)といった回答が寄せられた。
三国志は壮大な歴史の物語で、人によっては敬遠しそうなジャンルではある。しかし、『パリピ孔明』は、飽きさせない演出はもちろん、舞台を現代の日本に落とし込んだことで、歴史が苦手な人でも抵抗なく入り込めたという点が大きく評価されているらしい。
【3位:40票】映画『レッドクリフ』(ジョン・ウー)
三国志映画の金字塔『レッドクリフ』。三国志演義のハイライトとも言える「赤壁の戦い」を描いた感動巨編で、2008年に『レッドクリフ Part I』、2009年に『レッドクリフ Part II -未来への最終決戦-』が公開。世界的な映画監督、ジョン・ウー氏が手掛けたとあって、日本でも大きな話題となった。
『レッドクリフ』を挙げた人たちからは、「ずっと読んでみたかった三国志だったが、なかなか触れられないままいたので、映画が取り入れやすかった。長いが駆け引きなど、引き込まれあっと言う間に見終えた」(女性/38歳/技術職)、「迫力あるアクションで見ごたえがあり三国志にとても興味がわきました」(女性/31歳/IT関連技術職)、「歴史物は苦手だったが、映像で見るとストーリーが分かりやすくて興味を持つことができた」(女性/40歳/専門サービス関連)、「レッドクリフのスケールは凄く何回も見てしまうほど衝撃な映像だった」(男性/39歳/海運・鉄道・空輸・陸運)といった声が寄せられた。
『レッドクリフ』は当時、「中国映画過去最高額の投資」を受けた作品だが、その甲斐あってか、映像美や迫力は公開から15年が経った今も語り草となっているようだ。
【2位:57票】ゲーム『三國志』シリーズ(コーエー)
2位にランクインしたのはロングセラーを誇る人気ゲーム『三國志』シリーズ。中国に割拠した君主の一人として中国統一を目指すシュミレーションゲームで、ナンバリングタイトルはすでに14を数える。1作目が発売されたのは1985年まで遡る、歴史あるゲームである。
『三國志』を推薦した人たちからは、「シミュレーションとして面白い」(男性/43歳/事務・企画・経営関連)、「戦略が面白い」(男性/32歳/IT関連技術職)、「壮大なスケールの素晴らしい超大作だと思いました」(女性/34歳/販売・サービス関連)といった声が寄せられた。
【1位:120票】マンガ『三国志』(横山光輝)
圧倒的支持率で1位に輝いたのが、横山光輝氏のマンガ『三国志』。過半数の賛同を得てトップに君臨した。
今でこそワンピースやはじめの一歩など、100巻を超えるマンガも珍しくはなくなってきているが、『三国志』は70〜80年代当時としては異例の全60巻という超大作。時代を超えて今なお愛されている。
マンガ『三国志』を選んだ人たちからは、「60巻にも及ぶ長編なのに飽きずに読むことが出来たから」(男性/49歳/求職中)、「図書室にあったで!!」(男性/34歳/公共サービス関連)、「横山光輝の三国志はとてもわかり易く、史実に忠実なため子供ながらに理解しやすかったです」(女性/40歳/事務・企画・経営関連)、「知らない歴史、背景がマンガで分かりやすく描かれていて印象に残った」(女性/30歳/公共サービス関連)、「学校がつまらなかったからずっと教科書代わりに読んでいたらいつの間にか内容を覚えてしまってそこからコーエーのゲームに派生していった」(男性/41歳/フリーター)といった意見が集まった。
マンガというわかりやすさが評価されたことに加え、図書館や学校などに置かれていたことで親しみを覚えた人も多かったようだ。
ちなみに、6位以降はマンガ『蒼天航路』(李學仁/王欣太)、小説『項羽と劉邦』(司馬遼太郎)、小説『三国志』(北方謙三)、ドラマ『三国志 Three Kingdom』、小説『三国志』(宮城谷昌光)、ドラマ『三国志~司馬懿 軍師連盟~』などがランクインしていた。
ということで、次回は三国志の「人気キャラクターランキング」を深掘りしてお届け!
『三国志』に関するアンケート
調査時期: 2023年10月5日
調査対象: マイナビニュース会員
有効回答数: 196人
調査方法: インターネットログイン式アンケート