一度は訪れてみたい銀座の名店で、お得にコース料理を味わう方法がある。それが10月20日~11月5日に開催される「ダイナースクラブ 銀座レストランウィーク 2023 Autumn」だ。2012年から年2回、春と秋に開催されているイベントで今回は昨年よりも多い34店が参加。ランチ3,300円 または 5,500円、ディナーは食前酒1杯サービスもついて1万1,000円(いずれも税・サービス料込)で特別コースが振る舞われる。しかもダイナースクラブカード所持者に限らず、誰でも利用可能だ。今回、開催に先立ち同イベントの特別ランチコースを体験させていただいたので、その全貌を紹介しよう。
シャンパン1杯付き! ランチ7品5,500円で提供する高級シーフード専門店「KAZAN」
今回お伺いした「KAZAN」は世界の海を食べるシーフード専門店。メニューに肉を一切使わず、魚貝と野菜のみで構成したヘルシー料理がコンセプトで、世界各国のワインとともに、フレンチやイタリアンなどのレシピを駆使した高級シーフード料理を味わえる。
ダイナースクラブ 銀座レストランウィークへは今年初参加となる。期間中はランチコース5,500円、ディナー11,000円を提供。今回体験した5,500円のランチコースは7品にパンと食後のドリンクがつき、さらにグランシャンパン1杯がサービスされるという大盤振る舞いだ。
1品目のアミューズでは、カクテルグラスで「冷たいコンソメジュレのカクテル」が振る舞われた。エビのスープのコンソメジュレと、ジャガイモの冷製スープ・ヴィシソワーズの二層仕立てになっており、かき混ぜながらいただく。エビの濃厚ながら涼やかな味わいにまろやかなヴィシソワーズの味わいが混ざり合う。エビの身のトロッと食感やとびっ子のプチプチ食感も楽しい、コースの始まりを飾るにふさわしい一品だ。
続いて登場したのは兵庫県室津産の「キャッツアイオイスター」。レモンや西洋ワサビのカクテルソースをお好みでかけていただく。フレッシュでクリーミー、ツルンとした喉越しの良い生牡蠣に笑みが溢れる。
本日のオードブルとして登場したのが「オホーツク産甘エビのガスパチョ」だ。ガスパチョはスペインやポルトガルなどで食べられている、トマトやピーマンなど夏野菜たっぷりの冷製スープで、水、ビネガー、塩、刻んだハーブなどで作られる料理だ。フレッシュな野菜の酸味やハーブのほろ苦さが、ねっとりとした甘エビの甘さを引き立てている。
続く「グリーンサラダ」は、バルサミコドレッシングを回しかけ、キュウリとバジルの緑色のソースを添えてある。フレッシュな野菜本来の味わいを楽しめる一皿だ。
5品目には「旬野菜のフェデリーニ」が登場。フェデリーニとは太さ1.4mm〜1.5mmのロングパスタのこと。この日はシャキシャキのズッキーニと、香ばしいうま味を持つ桜エビを使ったビアンコ仕立てで提供された。
名物・天使のエビフライ含む4種類から選べるメイン料理
6品目となるメインはお店名物である「ニューカレドニア産“天使の海老”の絶品フライ」を含む4種類の中からお好みのものを選ぶことができる。欲張りな方であれば、プラス1,500円で天使のエビフライのハーフ(1本)と焼きタラバガニを選ぶのもいいだろう。
今回筆者がチョイスしたのは「雲丹と直火帆立貝のミルフィーユ」。パイ生地の上にローストしたポロネギを敷き、ミルフィーユのように帆立貝を積み上げ、海苔をトッピングした造形美も光る逸品だ。サクサクのパイ生地に、香ばしさをまとったフレッシュなホタテ、そしてクリーミーな雲丹ソースと海苔の潮の味わいが見事な調和をとっている。
本日のデザートでは、いまが旬のシャインマスカットを使ったアールグレイ風味のトルテがお目見え。みずみずしいシャインマスカットに寄り添う、軽やかなクリームとクランブルのザクザク感が楽しい。
魚介尽くしでありながら、シーフードの魅力をさまざまな角度から見せ、最後まで飽きさせることないコースでもてなしてくれる銀座KAZAN。ダイナースクラブ 銀座レストランウィーク 2023 Autumnではこのような名店が、この期間だけのお得なスペシャルメニューを展開する。銀座の名店というと敷居が高く、特別な日に奮発して足を運ぶイメージがあるかもしれないが、この機会に賢く利用してみてはいかがだろうか?