サノフィは10月16日、「休暇に関する実態調査」の結果を発表した。調査は9月30日~10月1日、20代~50代の男女有職者1,000名(男女各500名)を対象に、インターネットで行われた。

女性7割「職場でどう思われるか気にして休暇を取れない」

  • “ギルティバイアス”が生む課題と実情

    “ギルティバイアス”が生む課題と実情

女性に「仕事で、周りにどう思われるかを気にして、休暇を取れなかったことはありますか?」と質問したところ、7割の女性が「頻繁にある」(17%)、「時々ある」(53%)と回答。

休みを取りづらい理由を聞くと、「職場に休める空気がないから」(45%)、「他人に迷惑をかけてしまうから」(42%)、「罪悪感を感じるから」(35%)が上位に。また、自己肯定感が低い女性ほど、仕事を休むことで、会社の周囲の人に対して「申し訳ない」と感じる(約6割)と回答していることから、周りからどう思われるかを考えてしまうことで休みが取りにくくなっているよう。

一方、女性が休暇を取ることに対する社会の意識はというと、9割近くの人が、女性が休暇を取ることに「前向きな気持ちである(「やや」を含む)」(86%)と回答。また、女性が休みを「取りやすい環境になっている(「どちらかというと」を含む)」と感じている人は70%となり、社会の意識はポジティブに変化していることがわかった。

  • 女性の休みにくい心理的な要因について

    女性の休みにくい心理的な要因について

次に、女性に対し「仕事で休みをとることは必要だと思いつつも、今しか出来ないことがある場合は休まずに専念したい、と思いますか?」と尋ねたところ、52%の女性が「とてもそう思う」「そう思う」と回答。

その割合を、“結婚願望がある”女性に限定すると62%、“将来子供を持つことを希望する”女性に限定すると61%となり、結婚願望や子供を持つ希望がある女性ほど、休まずに今しかできないことに専念したいと考えていることがわかった。

  • 女性の休暇取得の実態について

    女性の休暇取得の実態について

次に、男性に対し「体調不良や身体の変化が起きやすい女性が、休暇を取得することをどう思いますか?」と聞いたところ、9割近くの男性が「必ず休みを取るべきだと思う」(38%)、「場合によっては休みを取るべきだと思う」(51%)と回答。

また、部下がいる既婚男性126名に対し、「部下(男女ともに)が体調不良の場合」についても質問したところ、実に94%もの既婚男性が「気軽に取ってほしい」(業務状況に関わらず: 40%、業務状況が落ち着いていれば: 42%、業務状況が忙しい場合でも: 12%)と回答。

しかしながら、「奥様が休暇をとるためのサポートはできていると思いますか?」と聞くと、4割超の男性が「あまり出来ていない」(34%)、「全く出来ていない」(8%)と回答し、職場と家庭でもギャップがあることがわかった。