アンカー・ジャパンは10月16日、対象のロボット掃除機で実施している製品回収・交換について、対象製品を拡大したと発表した。新たに、ポータブル冷蔵庫4製品が、回収・交換の対象となる。

アンカーでは2023年8月から、ロボット掃除機に搭載される一部バッテリーに関し、発火などの事象が起きているとして、対象バッテリーの回収、交換を進めている。

当初の対象製品はEufy RoboVac 15CやEufy RoboVac G30、Eufy Clean G40+といったロボット掃除機だったが、調査の結果、対象バッテリーの搭載製品が追加で判明し、新たに2023年4月19日以降に発売した全てのポータブル冷蔵庫が回収対象に加わった。

また、従来から対象となっているロボット掃除機の一部についても、従来は対象外とされていたカラーを含め、対象シリアルナンバーを追加した。

  • 2023年4月19日に発売したポータブル冷蔵庫「Anker EverFrost Powered Cooler 30」

新たに対象となったロボット掃除機は、Eufy RoboVac 15C ホワイト/Eufy RoboVac G30 ホワイトの特定シリアルナンバーのうち、2023年4月1日から2023年10月15日の期間で購入されたもの。オンライン受付フォームでシリアルナンバーを入力し、対象と判別されたバッテリーが該当する。

また、ポータブル冷蔵庫は「EverFrost」シリーズ3製品「EverFrost Powered Cooler 30/40/50」と、そのスペアバッテリー「Detachable Battery for Powered Cooler」が対象。こちらもオンライン受付フォームで回収、交換手続きを受け付けている。

対象製品が拡大した原因は、部品製造業者の製造過程で、通常は廃棄することが規定となっているはんだ不良が発見された製造期間のバッテリーセルについて、分解により問題がないと確認されたバッテリーセルの再組立を現場側の判断で実施。手作業で再組み立てが行われたため、一部のバッテリーセルにおいて正極層・負極層・セパレーターのずれなどにより、内部短絡が起こる可能性が発生したものの、そのまま出荷されたため、としている。

アンカー・ジャパンでは、対象バッテリーを製造していた部品製造業者の特定および、今後の取引を終了したという。また、部品製造業者に対するアンカー側の管理、監督体制が不十分だったとして、社内での選定基準を見直しているほか、他の部品製造業者の工場体制の調査も進めているとした。