2022年度の小・中・高等学校における暴力行為の発生件数が、過去最多を記録したことが明らかとなった。ネットでは「治安の悪化」「氷山の一角」などと話題となっている。
これは、文部科学省が公開した「令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果(pdfが開きます)」によって明らかとなったもの。本調査における暴力行為は、「『当該暴力行為によってけががあるかないかといったことや、けがによる病院の診断書、被害者による警察への被害届の有無などにかかわらず』、暴力行為に該当するものすべて」が対象としている。
調査結果によると、小・中・高等学校における暴力行為は9万5,426件で、過去最多を記録したそうだ。前年度から24.8%増加したという。具体的には小学校で6万1,455件、中学校で2万9,699件、高等学校で4,272件発生しており、特に小学校では前年度から27.7%増加し、過去最多となったとのこと。
また、暴力行為の児童生徒1,000人あたり発生件数の平均は7.5件。都道府県別でみると新潟県が最も多く18.1件、青森県が17.0件、鳥取県が14.9件と続いた。
暴力行為の内訳は、生徒間暴力が最も多く6万9,580件で、次いで器物損壊が1万2,695件、対教師暴力が1万1,973件、対人暴力が1,178件だったそうだ。
このほか、加害児童生徒数は7万8,409人で、小学校で4万5,539人、中学校が2万7,916人、高等学校が4,954人だった。学年別でみると、最も多かったのは中学1年生で1万3,028人、次いで中学2年生で9,472人、小学5年生で8,292人が続いた。
同省は「部活動や学校行事などの様々な活動が再開されたことにより接触機会が増加し、いじめの認知に伴うものや生徒に対する見取りの精緻化によって把握が増えたことなどが、暴力行為の発生件数の増加の一因となった」と考察している。
ネット上では「怒りを抑えきれない世界になっていってる気がする・・・」「なんかブレイキングダウンの弊害な気がする」「氷山の一角でしょ」「今の子達、めちゃくちゃいい子のイメージなんだけどなぁ。。」「治安の悪化」「虚偽報告も多そう」「発覚しやすい環境になったのかも」などの声が寄せられた。