インタツアーは、「採用動画の就活フェーズ別活用状況調査」の結果を10月13日に発表した。同調査は、24卒大学生466名を対象に、2023年9月1日~2023年9月10日の期間、インターネットを用いて行われた。
「説明会~1次選考」の間で見て、1番興味・関心が上がった動画はどんな内容か、と聞いたところ、最も多かった回答は「具体的な仕事内容」が42.9%で、「社風や社内の雰囲気」が13.9%、「企業理念」が12.7%と続いた。
Q1で回答した動画を視聴した理由を聞くと、「入社後の仕事内容をイメージしたい」という回答が多く、その他の回答では「自分とマッチしているかどうか」、「会社を選ぶ軸の参考としたい」といった回答が目立った。
説明会からエントリーに至るこのフェーズでは、既に業界などの選択は済んでおり、入社後の仕事などの実務面、会社の理念や社風といった企業選定をする為の情報が重視されていることが分かる。
次に、「1次選考~最終選考」の間に見て、1番会社に対する理解が深まった動画の内容について聞いた。「具体的な仕事内容」が26.4%で最多となり、「社風や社内の雰囲気」が22.7%と続いたが、3番目には「入社後のキャリアモデル」の13.7%が上がった。
Q4の動画を視聴した理由について聞くと、入社後の仕事やキャリアについて具体的にイメージしたいという回答が多く、また、選考を意識した回答も散見された。エントリー・1次選考までの前フェーズでは「会社選び」の傾向が強かったのに対して、より働き方のフィット感を確認する情報を重視している傾向が見える。
さらに、「最終選考~内定」の間に見て、1番会社に対する理解が深まった動画の内容について聞くと、「入社後のキャリアモデル」が22.7%で最多となり、「求める人物像・能力」が16.5%と続いた。選考の最終段階を経て結果を待つフェーズでは、面接での回答に参考になる情報を得たい、という傾向が見える。
Q7で回答した動画を視聴した理由について聞くと、回答の傾向としては、「内定をもらうためにどんなアピールをすればいいか知るため」といった選考対策としての情報収集と、「入社後どのようなキャリアステップを積んでいくかイメージできるように」といった入社後の具体的なイメージ形成のための情報収集にわかれた。
最後に、「内定~内定承諾」の間に見て、1番内定承諾を決める時に参考になった動画の内容について聞くと、最も回答が多かった選択肢は「社風や社内の雰囲気」で25.3%、「入社後の待遇(給与や福利厚生など)」が20.2%と続いた。
Q1やQ4の回答からは傾向が大きく変化しており、内定を得た後に内定を承諾していいかどうか判断する材料として「社風」「待遇」が重視されていることが分かる。
Q 10 で回答した動画を視聴した理由について聞くと、回答の傾向としては、入社するかどうかの最終判断のために「社風が合うか」「待遇が妥当か」など幅広く検討し、他の内定獲得企業と比較していることが伺える。