15日放送のドキュメンタリー番組『NHKスペシャル』(NHK総合 21:00~)では、ヒグマ・OSO18の“最期の謎”に迫る。

  • 捕獲されたOSO18 画像提供:北海道釧路総合振興局

北海道で66頭の牛を襲い、今年7月に駆除されたOSO18。牛を襲い続けるという特異性や罠を見抜く高度な知能、そして人間を極度に警戒する慎重さから“忍者グマ”とも称され、18センチの足跡と最初の被害現場・オソツベツにちなみ、この正体不明のヒグマは北海道庁によって「OSO18」と命名された。しかし、“怪物”と恐れられたヒグマの最期は、あまりにもあっけないものだった。

普段は人前に姿を現さないOSO18だが、その日は人を恐れるそぶりも見せず、逃げることもなかった。早朝の牧草地で寝そべっていたところ、経験の浅いハンターによって射殺された。

DNA鑑定によってそれがOSO18だったと判明した時には、すでに骨や内臓などは処分され、肉はジビエとして全国各地に流通していた。世間の耳目を集めた謎のヒグマは、なぜそんな予想もしない形で最期を遂げたのか。

病気で入院中に捕獲の一報を知らされた特別対策班のリーダーが再び立ち上がり、OSO18が命果てるまでの足取りを追った。次第に見えてくる、“怪物ヒグマ”の知られざる真実とは。そして取材班がつかんだ、その正体を解き明かす重要な手がかりとは。

(C)NHK