フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、その日出会った人の部屋で夜を明かす生活を送るシュラフ石田さん(32)に密着した『今晩 泊めてください ~ボクと知らない誰かのおうち~ 後編』を15日に放送する。

  • 駅前に立つシュラフ石田さん(左)

リュック一つで全国をさすらい、夕方になると街角で「今晩泊めてください」と書かれたフリップを掲げる石田さん。なぜか、泊めてくれる人は毎日のように現れ、夕食をごちそうになったり、過去の話を聞かせてもらったりと、一期一会の出会いを楽しんでいる。

この生活を始めて4年、石田さんは泊めてくれる人を「家主さん」と呼び、これまでに300軒以上の家を泊まり歩いてきた。

「死ぬまで人の家を泊まり歩きたい」という石田さんが、今の生活にこだわる理由が垣間見えたのは、街頭でフリップを掲げることが難しい雨の日のこと。この夜、石田さんが訪ねたのは、1週間前に泊まった20代女性の部屋だ。一緒に食事をし、マンガや音楽などのたわいのない話をしながら過ごす。彼女は「孤独で乗り越えられない夜」に、石田さんが隣にいることで救われたという。石田さんもまた、自分の存在が必要とされることを心地よく感じているのだ。

そんな中、夜8時を過ぎても“家主”が見つからない石田さんが向かったのは80代女性の家。一人暮らしの彼女は、いつ来るとも分からない石田さんのために大好きなビールを冷やして待っていた。

自由気ままに生きる男と、彼を受け入れる人々の一期一会では終わらない不思議な関係。このつながりの先にあるものとは…。あののナレーションで見つめていく。

(C)フジテレビ