星野リゾートが展開する温泉旅館ブランド「界」は2024年4月25日、「界 秋保(あきう)」を宮城県・秋保温泉に開業する。10月12日より予約受付を開始した。

  • 界 秋保

宮城県・秋保温泉は仙台の奥座敷とも呼ばれる温泉地で、奥州三名湯の1つに数えられる。同施設は秋保温泉の中でも奥まった静かな立地で、名取川のすぐそばに佇む、豊かな自然に囲まれた温泉旅館。全室渓流ビューの客室や、名取川に面し渓流の音や風を間近で感じる足湯を備えたテラスを設ける予定だという。

  • 界 秋保「紺碧の間」

界では、地域の文化に触れるご当地部屋を用意している。界 秋保のご当地部屋は「紺碧の間」。秋保温泉の景勝地である名取川の峡谷「磊々峡(らいらいきょう)」が、かつて「紺碧の深淵」と表現されたことから着想を得たという。まるで紺碧色のフレームで切り取られたかのように、外に広がる四季の景色や渓流が楽しめる。客室のデスクには、光を受けて美しく緑に輝く「仙台ガラス」のアートを配した。部屋番号の札には、江戸時代から続く伝統工芸品の「白石和紙」を用い、寝室の障子にはこけしの柄が隠れているなど、宮城のご当地の要素を取り入れている。

  • (左から)紺碧の間、仙台ガラスのアート、こけし柄障子

外には岩組みの露天風呂があり、木立に囲まれて渓流の音を感じながら湯浴を楽しめる。内風呂は、敷地内の2本の源泉を引いた自家源泉かけ流しの「あつ湯」、心身ともにリラックスできる「ぬる湯」の2つの浴槽がある。泉質は「ナトリウム・カルシウム-塩化物泉」で、身体がよく温まり湯冷めしにくい温泉。また、メタホウ酸の殺菌作用と、カルシウムのさらりとした肌の感触が気持ちいい美肌の湯であることも特徴。

  • 自然に囲まれた開放的な大浴場

夕食は、プライベート感が保てる半個室のある食事処で、ご当地の食文化を生かした会席料理を提供する。

  • 大名の食事をイメージした会席料理

夕食は牛テールと仙台味噌をリエットにした先付けから始まる。宮城県の名産である仙台麩や、1枚ずつ手焼きで焼かれている「みち乃くせんべい」にリエットをつけて味わう一品。先付けや、酢の物・八寸・お造りを一緒に盛り合わせた「宝楽盛り」は、大名の食事をイメージした脚つきのお膳にのせて提供する。特別会席の小鍋は「牛の山海俵鍋」。宮城県は豊かな自然に囲まれた立地で、海の幸はもちろん、山の幸も豊富な地。宮城県が米どころでもあるところから着想を得て、牛肉に雲丹を巻いて俵の形をイメージしたという。一緒に牛タン、せりなど、宮城らしい食材を味わい尽くせる一品。

  • (左から)先付けイメージ、牛柔らか煮 シチュー仕立て、特別会席「牛の山海俵鍋」

界 秋保の宿泊料金は1泊31,000円~(2名1室利用時1名あたり、税・サービス料込、夕朝食付)となっている。