企業向けにデジタルマーケティング支援を行う企業・ナイルは、X(旧Twitter)を利用するユーザーを対象とした「Twitterの利用状況に関する定点調査レポート」の結果を公開した。その結果によると、対象となったユーザーの6割近くが、Xが完全有料化した場合「ほかのSNSへ移行」すると回答したようだ。ネットでは「そらそうやろ」「金払ってまでやる価値なし」などと話題となっている。
Xにおいては、昨年10月末に実業家のイーロン・マスク氏に買収されて以降、さまざまな仕様変更や、TwitterからXへの名称変更などから世間を賑わせ、さらに直近では9月に、Xの「月額課金制」への移行をマスク氏が示唆したと報じられたことで、その動向にいっそうの注目が集まっている。
本調査は、ナイルの運営するスマホユーザー向けアプリ情報メディア「Applive(アプリヴ)」にて実施されたもので、今年9月21日から9月26日にかけて、Xを利用する全国の10代から60代以上の男女482人を対象に、Xの有料化への考えや、ほかSNSへの移行などについてアンケートをおこなっている。同様の調査は今年7月に続き4回目となるそうだ。
調査ではまず、Xの利用頻度を調査。名称変更や仕様変更などがあったXだったが、全体の94.8%が「毎日利用している」と回答しており、ユーザーがXを毎日利用する割合は前回調査からほとんど変わらなかったという。
続けて、「ほかSNSへの移行を検討したことがある」または「移行先SNSを利用している人」は全体の44.5%で、ほかSNSへの移行を検討している人の割合が増加傾向にあることも判明。そこで、7月以降にXからの移行を検討したことがあると回答した200人を対象に、移行の検討理由を尋ねると、最も多かった回答は45.0%で「Xが有料化する可能性」で、前回の2倍近い結果となったそう。同社は「9月19日に、イーロン・マスク氏の『少額の月額制』に関する発言が報道されたことをきっかけに、有料化される可能性を感じる人が増えているのではないでしょうか。」と考察している。
また移行先のSNSとしては、29.0%で「Instagram」が最も多く、次いで13.0%が「Threads」、11.0%が「LINE」と続いた。
さらに、「Xが完全有料化した場合どうするか」と尋ねたところ、56.4%と半数以上の人が「X(旧Twitter)を退会し無料SNSを探す」と回答。次いで27.6%が「金額次第で検討する」、16.0%が「利用を継続する」という結果になった。加えて、「利用を継続する」と「金額次第で検討する」と回答した210人を対象に、「いくらまでなら月額利用料を支払えるか」を聞くと、最も多い金額は51.9%で「300円未満」、次いで21.9%が「300円以上500円未満」、9.5%で「500円以上1,000円未満」と続いたという。
ネット上では「逆に半分くらいは金額次第で課金してTwitter使うって話よ?それま?」「SNSに金払ってまでやる価値は感じない」「そらそうやろ」「宣伝無しなら考えても良い」「Xは無いならないで別に構わない。似たようなのたくさんあるんだし、他に移ればいい」などの声が寄せられた。