仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』は、ビースタイル スマートキャリア登録者と求人サイト『しゅふJOB』登録者のうち、主婦層を中心とする就労志向の女性637名を対象に『産後パパ育休』をテーマとして9月12日~9月19日にアンケート調査を行なった。
初めに、「2022年10月より、産後パパ育休がスタートしたことをご存じでしたか。」と聞くと、「知っていた」が54.3%と上回った。
子どもの数別に比較すると、子どもがいない人には認知度が低く、子どもが一人以上いる人で「知っていた」と答えた人は過半数を超えた。
また、施行前の2022年と比較すると「知っていた」と答える人が大幅に増加した。
「産後パパ育休の開始によって、どんなメリットがあると思いますか。」という質問に対しては、「家事育児の経験が夫の視野を広げる」が最も多く、56.8%だった。「夫と子どもが、かけがえのない時間を過ごすことができる」(54.0%)、「妻のストレスが軽減される」(47.4%)、「家庭内における性別役割分業意識の解消につながる」(39.2%)と続いた。
一方で、「産後パパ育休の開始によって、どんなデメリットがあると思いますか。」と聞くと、「夫が家事育児をせず却って妻のストレスが溜まる」が44.4%と最も多かった。続いて、「昇進が遅れるなど夫のキャリアダウンにつながる」(22.0%)、「休業期間中に夫の仕事勘が鈍る」(21.4%)などが挙げられた。
メリットにおいてもデメリットにおいても、産後パパ育休が妻のストレスに大きな影響をおよぼすと感じている人が多いことが伺える。産後パパ育休の成否は、夫の育児が妻のストレスを軽減するか否かが鍵を握っているようだ。