フィギュアスケートのシリーズ戦「フィギュアスケートグランプリシリーズ2023」の記者会見が8日、東京・六本木のテレビ朝日本社で行われ、宇野昌磨、山本草太、鍵山優真、坂本花織、樋口新葉、三浦璃来/木原龍一、そして松岡修造、荒川静香、町田樹が登壇。今シーズンの目標を語った。

  • 宇野昌磨

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■鍵山優真、目標は「パーフェクトな演技と芸術的な滑り」

会見ではそれぞれが目標を発表。「NEW草太」と掲げた山本は、「今年のショートプログラムがカメレオンという曲で、今までやったことのないような楽曲になっているのですが、プログラムを振り付けした方が『NEW草太』というワードをくださって。新しい自分を見せていければ」、「楽しむ!!!」と掲げた樋口は、「復帰してからは、自分自身が楽しむことを一番に考えたいと思っている。一生懸命やるということ自体を楽しめれば」、「パーフェクトな演技と芸術的な滑りをする!」と掲げた鍵山は、「まずはパーフェクトな演技がGPシリーズを勝ち抜く中で必要。今年は特に表現に力を入れているので、芸術的な演技や滑りに力を入れたい」とコメントした。

■坂本花織、目標は「自然体」

「83 150」と掲げたりくりゅうペアは、昨年を超えるショート、フリーの点数であることを説明し、「『過去の自分たちに勝つ』をいつもテーマにしているので」と語る。「自然体」を掲げた坂本は「昨シーズンの序盤は自分らしさを見失い、今自分は何に向かって頑張ってるんだろうという気持ちになってしまった。今はシーズン序盤にしては調子が上がっているので、自分らしくということを忘れずにやっていけたら」と笑顔を見せた。

■宇野昌磨、目標は「自己満足」

「自己満足」と掲げた宇野は「2年間で自分が思ってた以上の結果を出すことができて満足していますが、演技に関してはなかなか満足できるものではないというか、もう一度見たいと思える演技をしてこれていない。理由としては、ジャンプが中心のプログラムになっていて、日々の練習のやりがいや、試合が終わったあとの自分の演技への感想もジャンプが飛べたかどうかになってしまっていて、シーズン後半は辛かった。自分はスケートで何をやりたいかと考えたときに、表現力を頑張っていきたいと思った」と意図を説明した。

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■荒川静香、宇野昌磨の目標に持論

荒川は「宇野選手は表現力に長けた選手で、ジャンプだけというイメージは全くなく、すべてにおいてスキルが高い。プログラムにもジャンプだけだという印象はないが、これからは自分の求めるスケートを追求していくのかなと感じました」と持論を話し、その言葉を受けて宇野は「ジャンプを頑張ることが競技の点数を求めるにあたって必要なことだと思っているので、この2年間はジャンプを頑張りましたが、ここからは自己満足のために表現力を伸ばしていきたい」と語った。

21日に開幕するGPシリーズ。昨シーズンは宇野昌磨と坂本花織、さらに三浦璃来/木原龍一ペアが、世界選手権で金メダルを獲得したが、2026年のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪まであと3年、次の金メダル候補を巡る争いはさらに激しさを増していく。中国・北京で開催されるGPファイナルの切符を勝ち取るのは果たして。