フィギュアスケートのシリーズ戦「フィギュアスケートグランプリシリーズ2023」の記者会見が8日、東京・六本木のテレビ朝日本社で行われ、宇野昌磨、山本草太、鍵山優真、坂本花織、樋口新葉、三浦璃来/木原龍一、そして松岡修造、荒川静香、町田樹が登壇。りくりゅうペアが信頼関係の築き方についてコメントした。

  • 左から三浦璃来、木原龍一

■りくりゅうペアの目標は「83 150」

会見で目標を聞かれた“りくりゅう”は、「83 150」と書いたフリップを見せ、昨年の点数を上回るショート、フリーでの目標点数だと説明。「私たちは毎シーズン『過去の自分たちに勝つ』をテーマにしている」とその意図を話すと、今年から解説に加わった町田は「彼らは世界チャンピオンですから、行き着くところまで行って追える人がいないわけです。過去の自分を超えることでしか前に進めないから、堅実的な目標だと思う。ここまで具体的な数字で目標を出せる人はなかなかいない」と評価した。

また、記者からはペアに必要な信頼関係の築き方について質問が。三浦は「結成した頃は、9歳差だったので敬語で話していたんですけど、もっと深いコミュニケーションが必要だと思うようになった。話し合いが信頼関係を築いていくと感じました」と語り、木原は「信頼関係を築くというのは1日、2日でできることではなくて、日々コツコツ積み重ねていくものだと思います」とコメントした。

21日に開幕するGPシリーズ。昨シーズンは宇野昌磨と坂本花織、さらに三浦璃来/木原龍一ペアが、世界選手権で金メダルを獲得したが、2026年のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪まであと3年、次の金メダル候補を巡る争いはさらに激しさを増していく。中国・北京で開催されるGPファイナルの切符を勝ち取るのは果たして。