日産自動車は「アトラス」をフルモデルチェンジし、2.0tクラス(最大積載量 2t~4.6t)の2WD車を10月27日に発売する。他のラインアップについては順次導入を予定している。

  • 「アトラス 2.0tクラス ディーゼル車」

先進安全技術が充実

「アトラス」はいすゞ自動車からOEM供給を受けている日産ブランドのトラック。ベース車両はいすゞ「エルフ」だ。「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」「ビークルダイナミクスコントロール(VDC)」「車線逸脱警報(LDW)」などの先進安全技術を全車標準搭載するなど安全性が高く、燃費性能にも優れた商用車として評価を得ている。

今回のフルモデルチェンジでは、エクステリアを躍動感あるフロントデザインへと一新。先進技術、運転支援技術の充実を図ることで、新しい日産のトラックへと生まれ変わった。

  • 躍動感あるフロントデザインへと一新し、先進技術、運転支援技術を充実

今回、同社モデルとして初めて、交差点での右左折時、衝突が避けられないと判断した際にブレーキ操作を行う「プリクラッシュブレーキ(PCB)」を全車で標準装備とした。「全車速車間クルーズ(FACC)」「レーンキープアシスト(LKA)」は、同社の商用車として初めてオプション選択が可能となった。

  • 上から「プリクラッシュブレーキ」「全車速間クルーズ」「レーンキープアシスト」

また、専用カメラでドライバーの状態を検知する「ドライバーステータスモニター(DSM)」と、異常時に車両の制御から停止まで行う「ドライバー異常時対応システム(EDSS)」をオプションとすることで、ドライバー自身を守るとともに重大事故発生の抑制に貢献する考えだ。

そのほか、キャビンの外観と構造を一新し、居住性や乗降性を向上させたエクステリア、今まで以上にわかりやすく使いやすいレイアウトを実現したインテリア、スムースな変速と高い燃費性能を実現した9段デュアルクラッチトランスミッション、品質向上と軽量化のためゴムノキ合板から竹合板に変更した平ボディ完成車の荷台など、多くの特徴を備えている。

価格は5MTが601.7万円。9DCTは623.15万円。