ホンダはこのほど、北米で2024年年初頭の発売を予定している新型電気自動車(EV)「プロローグ」(PROLOGUE)を発表した。
充電ではテスラと合意
ホンダは2040年までにEV・FCEV(燃料電池自動車)の販売比率をグローバルで100%とする目標を掲げ、各地域の市場特性にあわせたEVの投入を進めている。「プロローグ」は車名の通り、北米におけるEV本格展開の先駆けとなるモデル。ゼネラルモーターズ(GM)との共同開発で、バッテリーはGMの「アルティウム」(Ultium)を使う。
デザインは「Neo-Rugged」(ネオ ラギッド)がコンセプト。シンプルで洗練されたデザインでありながら、たくましさを感じられるアウトドアスタイルを目指した。
また、車内でのシームレスなデジタルサービスの提供を目指したコネクティビティー、先進安全運転支援システム・衝突安全性能、走行性能と航続距離の両立を目指した電動パワートレインなどを備えたモデルとなる。
北米においてホンダは、信頼性の高い充電インフラの整備を目的に、自動車メーカー7社でEV用高出力充電網を構築する合弁会社の設立に合意。さらに、2025年からは、北米で販売するEVの充電ポートに北米充電規格(North American Charging Standard/NACS)を採用することをNACSを展開するテスラと合意している。
「プロローグ」はCCS(Combined Charging System)用充電ポートを採用しているが、2025年以降、充電アダプターを用いることでNACSにも対応できるよう開発を進めている。同社は、EV投入の拡大とともに充電環境の整備にも取り組むことで、EV普及に向けた取り組みも加速していく。
なお、東京ビッグサイトにて開催される「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」(一般公開日:10月28日~11月5日)のホンダブースにてプロローグの展示を予定。実車を確かめるチャンスとなる。