次世代型路面電車システムである芳賀・宇都宮LRT「ライトライン」が、日本デザイン振興会主催の「2023年度グッドデザイン賞」において「グッドフォーカス賞(地域社会デザイン)」に選出され、宇都宮市・芳賀町・宇都宮ライトレールの3団体が受賞した。
芳賀・宇都宮LRT「ライトライン」は、都市の持続可能な発展のために必要となる「社会」「環境」「経済」の3つの構成要素を前提としたまちづくりを象徴するモビリティ。都市の歴史や風土を未来に継承することを主眼としたトータルデザインコンセプトを導入し、まちづくりと一体となった整備を推進している。
審査員からは、「この地に多い雷は、稲妻という言葉があるように、稲の生育を促すことが知られてきた。ゆえに誇りを持って『雷都』と自身を呼んできた。こうした地域性から生まれたカラーやロゴマーク、ネーミングを、車両やインフラだけでなく、市民向けのプロモーションにも活用することで、市民路線としての醸成に活用したストーリーに感心した。行政とデザイナーが一体となった展開は、モビリティはそれ自体が目的ではなく、まちづくりの手段のひとつという立ち位置をわきまえたものであり、共感できるものである」と評価されている。