沖縄セルラーは9月29日、同月12日時点で沖縄県における5G人口カバー率が95%超となったことを発表した。
同社では、2023年度末に5G人口カバー率95%以上とすることを目標にサービスエリアの拡大を進めてきたが、半年ほど前倒しで達成したことになる。さらにいえば、2022年10月に発表された中期経営計画では2024年度内の目標としていた数値でもあり、結果的に整備スピードは1年以上早まっている。
人口カバー率95%という数字は沖縄本島だけではなく離島を含めた全島合計で算出したもので、基地局整備を加速できた理由としては、2023年6月に完成した「沖縄本島、石垣島、宮古島および久米島を結ぶ新設海底ケーブル」の活用が挙げられる。
沖縄セルラーはKDDIの連結子会社で沖縄県内においてau/UQ mobileの携帯電話サービスなどを展開しているが、沖縄県内の財界人や有力企業の出資を受けて地域に根差した通信事業者として独立運営されている。2022年まで存在したウィルコム沖縄が解散した後は、日本国内の携帯キャリアでは唯一、初期には一般的だった地域会社の形を残す通信事業者でもある。2023年10月現在は、UQコミュニケーションズ代表取締役社長などを歴任した菅隆志氏が代表取締役社長を務めている。