ビジネスパーソンが“今読むべき本”を厳選し、要約してそのエッセンスを伝える「flier(フライヤー)」。最新のトレンドを学んだり、読みたい本を見つけたりするためのツールとして、累計109万人のユーザーに活用されています。
この記事では、flierを利用する意識の高いビジネスパーソンの中でも特に、20代~30代のユーザーが今、リアルに読んでいる本とその傾向を紹介します。同世代のビジネスパーソンは今、どんな本を読んでいるのでしょうか? なぜその本が選ばれたのでしょうか? 気になった本があれば、ぜひチェックしてみてくださいね!
もう会議はこわくない! 言いたいことを瞬時に言葉にできる本
9月のランキング1位は、『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』(荒木俊哉、SBクリエイティブ)です。「言いたいことはあるけど言葉にならない」「適切に意見を伝えられない」「会議でいつも黙ってしまう」など、「言葉にすること」に悩むビジネスパーソンは多いのでは?
本書では、ビジネスに不可欠な「言語化力」を磨くためのトレーニングを紹介しています。まずA4用紙とペンを用意。「理想の上司に必要なことは? 」などテーマを1つ決めて、思いついたことをとにかく書き出します。次にその理由深掘りして、書いていく。かける時間は1枚2分。これを毎日コツコツ続けると、確実に「言語化力」が身につくとのことです。
本書の著者は、“言葉のプロフェッショナル”である電通のトップコピーライター。かつては「ささる一言」が生み出せずに苦しい時間を過ごしていたそうですが、「無意識を言葉にする力」をつけたことで、世界三大広告賞を受賞するまでになったそうです。「言語化力」に悩むビジネスパーソン必読の一冊ですよ!
“記憶力がいい人”は要注意? 仕事で「ミスしない習慣」がつく本
2位は『仕事で「ミスをしない人」と「ミスをする人」の習慣』(藤井美保代、明日香出版社)。突然ですが、あなたは自分の記憶力に自信がありますか? 「ある」と答えた人は要注意、もしかしたら「ミスをしやすい人」かもしれません。
本書によると、仕事ではマルチタスクを強いられるため、誰もがうっかりやるべきことを忘れてしまう可能性があります。特に緊急な割り込み仕事が入ったときなど、そちらに集中してしまって他のタスクを後回しにしてしまい、いつの間にか記憶の彼方へ……ということも起こり得ます。記憶力に自信があってもなくても、ミスを回避するためには「メモをとる習慣」が必要です。
本書では「1日3回段取りを見直す」「ダブルチェックを疑う」「気軽に聞ける関係を築く」など、仕事でミスしないための50の習慣を紹介。ぜひ本書を一読して、仕事の能率アップにつなげてください。
お金持ちになるには「大富豪マインド」を身につけよ!
3位にランクインしたのは『1年で億り人になる』(戸塚真由子、サンマーク出版)。9月後半の公開にもかかわらず、3位に爆上がりした話題の書籍。
「お金の本」は数多く刊行されていますが、本書を一言で表すと「大富豪マインド」を身につける本。桁違いのお金持ちになろうとしたら、まずは「マインドセットから改めるべき」と説いています。
たとえば、投資をするには元手が必要ですが「まず元手を稼ごう」と考えるのは「貧者のマインド」。一方、大富豪マインドの正解は「大きなお金を集める(借りる)こと)」。少額を投資するのではなく、初めから大きなお金を動かすことが鉄則なのです。自己流の考え方をやめて、「大富豪マインド」に則って粛々と実行することが「億り人」への最短距離だとか。本書から「大富豪マインド」をハックしてみませんか?
話題の書から、ビジネスと人生のヒントを得よう
今月のランキングは、仕事やキャリアに関連する本が多く並びました。夏休みにリフレッシュして心機一転、「仕事をがんばっていこう!」とやる気あふれるマイナビ世代の姿が目に浮かびます。
本の要約サービスflierには、他にも、ビジネススキルを磨きたいときや自分とじっくり向き合いたいときに役立つ書籍が多くそろっています。9月のランキングでは、『キャリアづくりの教科書』(徳谷智史、NewsPicksパブリッシング)、『女性部下や後輩をもつ人のための1on1の教科書』(池原真佐子、日本実業出版社)、『なんで会社辞めたんですか?』(高橋弘樹、日経テレ東大学(編著)、東京ニュース通信社)、『あの日、選ばれなかった君へ』(阿部広太郎、ダイヤモンド社)、『カゴメの人事改革』(有沢正人、石山恒貴、中央経済社)、などがベスト10にランクインしました。
来月はどのような本が注目を集めるのか、楽しみにしていただければ幸いです。