俳優の横浜流星が主演を務める2025年放送のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~』の出演者発表会見が5日、東京・渋谷の同局で行われ、横浜に加え、新キャストの渡辺謙、染谷将太、宮沢氷魚、片岡愛之助が出席した。

  • 片岡愛之助、染谷将太、横浜流星、渡辺謙、宮沢氷魚

    左から片岡愛之助、染谷将太、横浜流星、渡辺謙、宮沢氷魚

大河ドラマ第64作となる本作の主人公は、“江戸のメディア王”として時代の寵児になった快男児・蔦屋重三郎。天下泰平、文化隆盛の江戸時代中期に、喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見出し、日本史史上最大の謎のひとつ“東洲斎写楽”を世に送り出した人物だ。放送100年を迎える2025年に、日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き、時に“お上”に目をつけられても“面白さ”を追求し続けた“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯を描く。

渡辺は、足軽身分の出自から大名まで成り上がった“稀代の老中”田沼意次役、染谷は、美人画で江戸に旋風を巻き起こした天才絵師・喜多川歌麿役、宮沢は、意次の後継者にして悲劇のプリンス・田沼意知役、愛之助は、本屋商売の“師”であり業界最大の“敵”となる鱗形屋孫兵衛役を演じる。宮沢は大河ドラマ初出演となる。

新キャスト4人と横浜のコメントは以下の通り。

■渡辺謙

森下先生は『ごちそうさん』で娘がお世話になったので、そのご恩返しをしたい。今いろんなメディアが分散し、配信事業も盛んになっている中で、良くても悪くても大河ドラマは話題になる仕事だと思っています。表題ではないですが『てやんでえ、べらんぼうめ』という感じで1年間を走り抜けたいと思っています。

■染谷将太

歌麿さんは、どこで生まれたのか、いつ生まれたのかわかってなかったり、たくさん説があったり、想像力を掻き立てられる役で、それをある種自由に演じていいのかなと受け止めていまして、今からとても楽しみにしています。でも、絵はちゃんと残っていて、歌麿さんの絵を見つめながらクランクインを楽しみに待っていきたいと思います。

■宮沢氷魚

僕は大河ドラマが初めてで、朝ドラを隣のスタジオで撮っていて、大河ドラマの別世界に皆さん行かれる姿を見ていて、ずっと心のどこかでうらやましいなと思っていたので、大河ドラマ出演が決まってとてもうれしく思っています。僕が演じる田沼意知は、日本の明るい未来のためにいろんな活動をして生きてきた。その勢いとか、日本を明るくしたいという思いを心に大きく持って演じたいと思います。

■片岡愛之助

鱗形屋孫兵衛と、噛みそうな名前なんですけど、おそらく皆さんご存じないと思うんですね。私もお役を伺ったときに誰だろうと思って調べたんですけど、そういう意味では、皆様の頭に像みたいなのがないので自由に務められるなと。また、蔦重さんの最初は師匠であり、のちにライバルになっていくというお役なので非常に楽しみにしています。

■横浜流星

蔦屋重三郎の人生に大きな影響を与える人物を素敵な皆様に生きていただけることを本当にうれしく存じます。森下さんや(制作統括の)藤並(英樹)さんとは作品についていろいろと話を重ねていますが、この皆様と顔を合わせると改めて実感が湧いてきましたし、喜びや責任感も強く感じてきて、身が引き締まる思いです。