10月4日(米国時間)に、モバイルプラットフォーム「Android 14」とウエアラブルプラットフォーム「Wear OS 4」の安定版がリリースされた。同日にGoogleが発表したスマートフォン「Google Pixel 8」「Google Pixel 8 Pro」、スマートウォッチ「Google Pixel Watch 2」に搭載され、さらにPixelデバイスからアップデートを展開していく。

Android 14はプラットフォームのパフォーマンスと効率性の改善を主な目的としたアップデートになっており、メモリ・フットプリントの削減、アプリ起動の高速化などを実現している。アプリごとの言語設定、非線形スケーリングによる最大200%のフォント拡大など、カスタマイズ性の向上も強化ポイントの1つ。頂点シェーダとフラグメント・シェーダによるカスタムメッシュやCanvas用ハードウェア・バッファ・レンダラなど新しいグラフィックス機能、画像のUltra HDRサポートやロスレスUSBオーディオなど新しいメディア機能が追加される。

Android 14のシステムアップデートは、最初に、Pixel Fold、Pixel Tablet、Pixel 7a、Pixel 7/7Pro、Pixel 6a、Pixel 6/6 Pro、Pixel 5a 5G、Pixel 5、Pixel 4a (5G)など、対応するPixelスマートフォンに段階的にロールアウトされる。さらに年内に、iQOO、Nothing、OnePlus、Oppo、Realme、Samsung、シャープ、ソニー、Tecno、vivo、Xiaomiなどのメーカーのスマートフォンでも「利用可能になる予定」と案内されている。

Wear OS 4は、Wear OS 3から最適化が進みより長いバッテリー駆動時間を維持できる。また、バックアップが改善され、Pixel Watchなどクラウドバックアップに対応したデバイスでは、クラウドバックアップと復元プロセスを用いて別の対応スマートウォッチにデータを転送できる。クラウドバックアップに含めるデータはユーザーによる選択が可能。さらにWear OS 4では、デバイスを工場出荷時の状態にリセットすることなく、新しい携帯電話に移行することができる。開発面では、タイル機能がよりレスポンシブに動作するように改善され、Watch Face Formatによって文字盤の作成が容易になった。

Pixel Watch 2は「Wear OS 4のすべての機能を搭載した唯一のスマートウォッチ」として、10月12日に発売開始になる。Pixel Watchには、年内にWear OS 4へのシステムアップデートの提供を開始する予定。