ギークニアは10月3日、「ITエンジニアの退職に関するアンケート」調査の結果を発表した。調査は8月7日〜15日、ITエンジニア94名を対象にインターネットで行われた。
会社を辞めたいと思ったとき、会社に何を改善してほしいと思ったかを教えてもらったところ、「給与」(70.2%)、「ワークライフバランス」(56.4%)、「評価・昇進」(43.6%)と、待遇面に関する不満が上位に。コメントでは、「給与が上がらない環境でモチベーションがなくなった」「多くの稼働時間が求められることでプライベートやスキルアップの機会を失った」といった声が多く寄せられた。
次に、「退職前に同僚や上司に相談をしましたか?」と尋ねたところ、67.1%が「いいえ(相談しなかった)」と回答。理由を聞くと、「自分で決めたことであり、相談の必要性がなかった」「引き止め材料を与えないようにした」「辞めたいという話が周りに広がって悪い影響を及ぼすのを防ぎたかった」といった声が。
一方、「相談した」人は32.9%。理由としては、「同僚の意見をききたかった」「社内の別ポジションがあるか知りたかった」といった意見があげられた。
続いて、退職交渉時の様子についてうかがったところ、「慰留された」人は69.2%。「慰留された結果、会社に留まった」ことがある人は17.0%という結果に。
留まった理由を聞くと、「給与のアップを約束されたから」「希望年収、ポジションの提示」「改善に向けて上層部と交渉することを約束してくれたから」など、不満を受け入れ改善提案を行った会社に対して信頼を寄せた人が多いよう。一方、留まらなかった人からは、「慰留を受け入れても会社は変わらないと思った」「改善を提案されなかった」といった声が寄せられた。