楽天グループは9月29日、「インターンシップ人気企業ランキング」を発表した。調査は4月13日〜8月3日、2025年卒業予定の大学生・大学院生1,783人を対象に、同社運営サイト「楽天みん就」によるWebアンケート、および同主催就職イベントでの紙アンケート調査にて行われた。
投票者はノミネート企業352社の中から、インターンシップに参加したい企業を5~7社選択。各選択企業の志望理由についても、「プログラムが面白い」「業界研究ができる」「仕事理解ができる」「プログラムのレベルが高い」「成長できる」「スキルが身につく」「先輩に勧められた」の7項目の中から3項目を選び回答。投票結果をもとに「楽天みん就」がポイント化して集計した。
その結果、「ニトリ」が5年連続で総合1位に輝いた。同社のインターンシップでは、学生のニーズに合わせて、キャリアデザインを学ぶコースや就職体験ができるコースなど4つのコースを提供。志望理由別ランキング「プログラムが面白い」においても3位にランクインしていることから、学生からの満足度が高いことがうかがえる結果に。
また、2位「資生堂」(昨年4位)、3位「NTTデータ」(昨年6位)、4位「伊藤忠商事昨年5位)と、昨年から順位を上げている企業が上位にランクイン。
そのほか、トップ20位をみると、「資生堂」(2位)、「ソニーグループ」(5位)、「ロッテ」(7位)、「味の素」(8位)、「パナソニック」(9位)、「富士通」(10位)、「キヤノン」(11位)、「花王」(15位)、「NEC」(日本電気)」(17位)、「明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ)」(20位)と、メーカー企業が学生から高い人気を集めていることがわかった。
次に、志望理由の「プログラムが面白い」企業ランキングをみると、1位「Legaseed」(総合順位:昨年37位→24位)、2位「ニッポンハムグループ」(同230位→96位)、3位「ニトリ」(同1位→1位)、4位「ソニーミュージックグループ」(同15位→13位)と、上位4企業が、昨年と比較してランクアップもしくはランクを維持しており、インターンシップのプログラムの面白さが学生からの人気につながることがうかがえる結果に。
また、今回大幅にランクアップしたコンサル/シンクタンクの「Legaseed」では、1日で体験ができるプログラムから3ヵ月以上にわたって現場社員と共に実践する長期で有給型のインターンシップまで、多様なインターンシップのプログラムを提供。さらに「ニッポンハムグループ」では、グループ各社で体験できる調理食品製造や販売の分野など幅広い業種のプログラムが提供されるなど、様々な学生のニーズに合ったプログラムを提供することが人気を得る要因の一つとなることがわかった。
業界別にみると、トラベル/航空/運輸業界では、1位「日本航空(JAL)」(総合順位:昨年54位→16位)、2位「全日本空輸(ANA)」(同42位→19位)、3位「JTBグループ」(同60位→44位)という結果に。
またサービス業界では、1位「オリエンタルランド」(同34位→29位)、2位「SBC メディカルグループ」(同59位→42位)、3位「アイ・ケイ・ケイホールディングス」(同117位→48位)となり、トラベル/航空/運輸業界とサービス業界の人気が伸長していることが見て取れた。