大塚製薬が冬に出やすい更年期症状による身体の不調について、その原因や対策を紹介している。

  • 更年期症状・障害

更年期とは一般的な閉経の時期をはさんだ前後10年間(45歳〜55歳頃)のことを指すが、この時期には卵巣の機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少していき、ホルモンのバランスが崩れて月経周期の乱れやエストロゲンの欠乏により心身に様々な不調があらわれるようになる。

こういった更年期の様々な不調を「更年期症状」といい、仕事や家事など日常生活に支障をきたすほどになると「更年期障害」とされる。

更年期症状・障害の代表的な症状には、血管運動神経症状の1つであるホットフラッシュ(ほてり・のぼせ)があり、寒くなると感じやすい症状としては手指の不調(痛み・しびれ・変形)がある。

手指の不調は気温の低下で関節まわりの筋肉が硬直したり、血行が悪化することから起こりやすいものと考えられ、ヘバーデン結節、ブシャール結節、腱鞘炎(バネ指・ドケルバン病)、手根管症候群が挙げられる。いずれも女性ホルモンの変動(減少)が関与している可能性があるとされている。

  • ヘバーデン結節・ブシャール結節

  • バネ指・ドケルバン病

  • 手根管症候群

更年期症状を緩和するには、「エクオール」という成分が期待されているという。大豆に含まれる大豆イソフラボンが腸内細菌によって代謝されて生まれる成分として人間の体内で女性ホルモンと似た働きをすることから、現在では更年期症状の改善や骨密度減少抑制効果、女性のメタボ改善作用など様々な研究発表が報告されているとのこと。

同社が実施した試験では、1日10mgのエクオールで様々な不調の改善が認められることが分かっている。体内でエクオールが作れない人は、サプリメントを活用することで継続的に手軽に摂取することができるという。