総務省は10月3日、8月29日から9月29日までに行った、700MHz帯における移動通信システムの普及のための特定基地局の開設計画の認定申請の受け付けにおいて、楽天モバイル1社のみが申請を行ったという受付結果を公表した。
今回の申請の対象となっている715MHz~718MHzと770MHz~773MHzは、建物などの障害物を回り込んで電波が届くという特性がある、携帯電話サービスなどに適した俗に「プラチナバンド」と呼ばれる電波帯域の一部。楽天モバイルはプラチナバンドの割り当てを受けておらず、割り当てを受けているNTTドコモ/KDDI(au)/ソフトバンクに対して再割り当てを要望してきた。
ただし、今回の申請の対象となっているそれぞれ3Hz幅の2帯域は、3キャリアへ割り当てられている周波数帯ではなく、これまで干渉防止のために空白地帯とされていた周波数帯の一部を開放したもの。これも楽天モバイルの再割り当て要求への対応として検討され、開放に至ったという経緯があり、楽天モバイルがこの周波数帯の割り当てを受けることは有力視されていた。
今後、総務省で申請の審査を行った後、10月23日に電波監理審議会へ開設計画の認定について諮問する予定となっている。