マクセルイズミは10月3日、シェーバーのメインストリームとなる新ブランド「everedge IZUMI PREMIUM」と、ブランド第一弾製品となる「IZF-E863W-K」「IZF-E863R-S」の2機種を発表しました。2機種とも発売日は10月25日、価格はオープン、推定市場価格はどちらも43,780円前後です。
「替刃交換不要で5年間使えること」がコンセプト
IZF-E863W-Kは充電・交流式で本体カラーがブラックニッケル、IZF-E863R-Sは充電式で本体カラーがシルバーとなっています。両者の違いは充電方式と本体カラーのみ。シェーバーの基本機能であるヒゲを剃る能力は同等です。
充電・交流式は充電しながらヒゲを剃れますが、安全上の理由からお風呂場での利用はサポート対象外。充電状態であれば、どちらもIPX7基準を満たしており、本体の水洗いができ、お風呂場でも利用可能です。
マクセルイズミによると、新製品は「替刃交換不要で5年間使えること」をコンセプトに開発したそうです。
背景となったのは、マクセルイズミが実施したユーザーの利用実態調査。シェーバーの買い替え理由の約60%は「剃り味が悪くなったから」であり、理想のシェーバーに求めることのうち「剃り味が落ちずに買い替えなくて良い」は約80%にのぼります。
こうしたユーザーニーズを踏まえ、5年間使っても剃り味の落ちないタフな刃を研究・開発。誕生した長寿命刃には、交換が5年間不要の「サステナブルな刃」という意味から「サステバ」と名付けられています。
サステバは内刃と外刃に硬度が高くて錆びにくいオーステナイト系ステンレス鋼を採用。医療業界でメスなどにも使われている金属です。この金属で作った内刃と外刃の曲げ加工を工夫することで、内刃と外刃を密着させた新しい刃を生み出しました。
5年保証はヒゲの濃さなどに関わらず、どんなユーザーでも対象となります。また、刃(外刃・内刃)だけでなく本体も5年保証。国内シェーバーメーカーの中では、刃と本体のどちらか一方を5年保証しているメーカーはあるものの、「両方とも保証しているメーカーはマクセルイズミだけ」というのが差別化の1つになっています。
製品開発時には耐久試験を実施。利用時間の長さによって、どれくらい刃が劣化するか調査しています。成人男性の平均的なヒゲ剃りの時間を1日3分間と見積もり、5年間毎日使った場合(約91時間の使用)、ほとんど劣化しないレベルを実現しました。
メディア向けの「everedge新製品発表会」では、上記の試験で使用した外刃の耐久試験装置を展示していました。人の肌に近い感触のシリコンにヘッドを当てて長時間こすり続け、刃の劣化を調査する装置です。ヒゲをカットし続ける試験装置も、別途試験に使用しているとのことです。
デザインを一新、充電にはUSB Type-Cを採用
新製品では本体デザインを一新しています。マクセルイズミの開発部は「とにかく刷新しよう」を合い言葉に、社内のデザインチームが本体を置いたときに立てても横にしても安定する形状と、手に馴染むシルエットを作りました。本体サイズは幅63×奥行き49×高さ172mm、本体の重さは約250gです。
本体下部には、バッテリー残量(総容量1,400mAh)を1%単位で表示する白色LEDを搭載。フル充電すると約1カ月間は充電不要で使えます。充電にはUSB Type-Cコネクタを採用し、残量ゼロの状態からフル充電までは約2時間かかります。ちなみに市販のType-C対応のACアダプターでも充電可能。付属のACアダプターは5V/1Aの出力仕様です。
バッテリー残量がゼロになっても、約3分間、つまりもう1回分のヒゲ剃りができる「リザーブモード」がありがたい機能。忙しい朝に剃ろうと思ったら、充電を忘れてバッテリーが切れていた……という事態を防ぎます。
ヘッド部は前後20度、左右13度に可動。外刃が独立して上下に可動。広角に対応することで、顔の輪郭に密着して効率的に剃れます。1枚の刃だけポップアップする「ナローシェーブモード」も備え、ハナ下などの狭い部分を剃りやすくなっているほか、「キワゾリトリマー」により、モミアゲや伸びたヒゲのお手入れも簡単です。
新たにヒゲのカットスピードを制御する「シェービングAI」を搭載。これは、ヒゲの濃さを毎秒62.5回センシングして、ヒゲの濃さに応じて駆動の電圧を制御し、濃いヒゲでもカットスピードが落ちないようにする機能です。ヒゲの濃い人ほど、従来モデルを使った場合と比べて、早くヒゲ剃りを終えられるとのことです。