豆苗をリボベジする方法
まずは豆苗をリボベジする方法をご紹介します。豆苗のリボベジは簡単なのでやったことがある人も多いと思いますが、コツや注意点を紹介するので自己流のやり方と比べてみてください。
豆苗をリボベジする手順
豆苗をリボベジする手順をご紹介します。手順はシンプルで以下の三つです。
1. 豆苗を収穫する
2. 残った根元を水につける
3. 新しい芽が伸びてきたら収穫する
豆苗をリボベジするコツ
次に豆苗をリボベジするコツを紹介します。まず、豆苗のパッケージを開けるときに、底から7cmほどを残して横に切ってください。こうすることで、この豆苗のパッケージにそのまま水を入れられます。ただし、パッケージに穴が開いて水が漏れることもあるので、その場合はタッパーやトレーを使ってください。
豆苗を収穫をするときにもコツがあります。1回目の収穫をするときに、小さな芽を株元に残して収穫してください。この小さな芽が2回目に収穫できる芽に育ちます。小さな芽を1回目の収穫で収穫してしまうと、2回目の収穫が減ってしまいます。この芽は上下に二つほど付いていて、2回目と3回目に分けて収穫することもできますし、一度に収穫することもできます。
豆苗に与える水は水道水で構いません。豆がつかるほどの水を入れると豆が腐りやすいので、根の高さだけの水を浅めに入れるのがおすすめです。豆苗は豆の中に蓄えた養分で成長するので、肥料を与える必要はありません。肥料を与えると少し葉や茎の緑色が濃くなるかもしれませんが、収穫できる量には影響しません。
豆苗をリボベジする際の注意点
豆苗をリボベジするときには注意点もあります。真夏は暑すぎると枯れたり豆が腐りやすくなったりするので、直射日光が当たらない場所に置いてください。冬は寒すぎると枯れたり成長が遅くなったりするので、室温が暖かい部屋に置いてください。
光については直射日光が当たる必要はありませんが、真っ暗な場所では葉が緑色に育たないので、昼間は明るい場所に置いてください。
豆苗をリボベジできる回数は1回か2回です。最初の収穫を含めると、2回か3回収穫ができます。3回目の収穫は収穫できる本数が少ないですし、豆が腐ってしまう場合もあります。
豆苗からカビや異臭が発生した場合には、豆が腐っている可能性があるので、育てるのを諦めて捨てるようにしてください。
最初の収穫から2回目の収穫までは、5〜10日くらいかかります。収穫が遅すぎると茎が硬くなってしまうので、茎の高さが20〜30cmくらいのときに収穫するのがおすすめです。もし茎が硬くなってしまったときには、生のまま食べるのではなく、炒めものやスープの具などにして食べてみてください。加熱した方が茎がしんなりして食べやすくなると思います。もしくは、茎が硬くなった場合は後で紹介するエンドウ豆を収穫する栽培に使う苗に利用するのもおすすめです。
豆苗をリボベジしてみた
実際に豆苗をリボベジしてみたので、その様子をご紹介しますね。
豆苗の1回目の収穫本数を数えてみた
この豆苗は近所のスーパーで買い、値段は1パック100円くらいでした。パッケージを底から7cmの高さで切りました。
さっそく、キッチンバサミを使って1回目の収穫をします。キッチンバサミで茎を束ねて切ると、ザクッとした感触が気持ちが良いですね。
「何本くらいあるんだろう?」とふと疑問に思ったので、収穫した豆苗の芽を1本ずつ数えてみました。「1本、2本、3本……」と数えてみると、1パックから収穫できた豆苗の芽の本数は199本でした。およそ200本ですね。
1回目の収穫で採れた豆苗は繊維が硬めなので、ザクザクとした食感を生かして炒め物に使うのがおすすめです。私はウインナー炒めにして食べました。豆苗がウインナーのうまみを絡みとってくれるので、ご飯のおかずやお酒のおつまみに最高ですよ。
豆苗をリボベジしてみた
切断したパッケージに豆苗を入れて、水を注ぎます。このまま7日間育てました。6日目から水漏れが発生したのでトレーの上に乗せました。豆苗を置く場所はキッチンです。この豆苗をリボベジしたときは9月上旬で最高気温が30℃以上になる暑い日が多かったので、直射日光が当たらない場所に置きました。
豆苗の2回目の収穫本数を数えてみた
豆苗のリボベジを始めて7日目に2回目の収穫をしました。せっかくなので、2回目の収穫本数も数えてみました。1回目と同じように数えてみると2回目に収穫できた豆苗の芽の本数も199本で、1回目とまったく同じ本数でした。数が減ると予想していたので、意外な結果で驚きました。
今回は2回目の収穫でほとんどの芽を刈り尽くしたので、3回目の収穫は目指さずに根は捨てることにしました。豆苗は100円ほどで買えるのでまたすぐに買います。
2回目の収穫で採れた豆苗は繊維が柔らかめなので、スープやお鍋の具に使うのがおすすめです。私は豆苗のかきたま汁を作りました。柔らかめの豆苗の食感がふんわりした卵と合っていて、おいしかったです。
豆苗からエンドウ豆を収穫する方法
みなさんは豆苗からエンドウ豆を収穫できることを知っていますか? 豆苗に使われている豆はエンドウ豆の一種で、豆苗はその新芽をスプラウトとして食べています。そのため、豆苗をスプラウトではなく苗として育てると、エンドウ豆が収穫できるんです。例えば、豆苗をリボベジしているときに収穫が遅れて茎が育ちすぎてしまうことがありますよね。そんなときにはエンドウ豆の収穫を目指してみてはいかがでしょうか。
豆苗からエンドウ豆を収穫する手順
豆苗からエンドウ豆を収穫する手順を紹介します。通常のリボベジよりも手間がかかります。
1. 豆苗を根ごと3cm幅に切り取る
2. 切り取った豆苗を根ごと土に植える
3. 株元に支柱を挿してネットを設置する
4. ツルが伸びてきたらネットにはわせる
5. 花が咲いてエンドウ豆のサヤができる
6. エンドウ豆を収穫する
豆苗からエンドウ豆を収穫するコツ
次に、豆苗からエンドウ豆を収穫するコツを紹介します。まず、育てる季節は春か秋がおすすめです。春に育て始めた場合は初夏に収穫できます。秋に育て始めた場合は冬に一度生育が停止して、翌年の春に収穫できます。
土はホームセンターなどで販売している培養土がおすすめです。地面の土を使う場合には肥料を混ぜてから使ってください。育てる容器はプランターや植木鉢でも構いませんし、花壇や庭でも育てられます。
支柱は高さが150cmか180cmの園芸用支柱がおすすめです。支柱は土に30cmほど挿して使うので、地面からの高さは支柱の長さよりも30cmほど低くなります。ネットはツル野菜用の物を使ってください。
豆苗からエンドウ豆を収穫する際の注意点
最後に、豆苗からエンドウ豆を収穫するときの注意点を紹介します。まず、エンドウ豆は大きく分けると、サヤごと食べるサヤエンドウと豆だけ食べるグリーンピースがあります。サヤエンドウとして食べたい場合には、サヤの中の豆が大きくなる前に収穫してください。グリーンピースとして収穫したい場合には、サヤの中の豆が大きくなってから収穫してください。
豆苗に使われているエンドウ豆の品種は豆苗向きの品種です。サヤエンドウやグリーンピースとして食べるのに向いた品種ではないので、味や収穫量は一般的な品種にはかなわないと思います。
土に植えても根が伸びずにすぐに枯れてしまったり、ツルが伸びた後に途中で枯れてしまったりする場合もあります。そのため、刈り取った豆苗は1個だけではなく、3個ほど植えてみましょう。
豆苗からエンドウ豆を収穫してみた
実際に豆苗からエンドウ豆を収穫してみたので、その様子を紹介します。私は春から栽培を始め、初夏にエンドウ豆を収穫できました。
豆苗を土に植えてみた
まずは豆苗の根をキッチンバサミで切って、小さな塊を作りました。根を切ると枯れてしまわないか心配になると思いますが、問題ないので思い切って切ってください。
豆苗の小さな塊を準備できたら、それを土を入れたプランターに植えて育てました。土は市販の培養土です。私は比較をするためにスナップエンドウの苗も一緒に植えました。直射日光で苗が枯れるのを防ぐために、苗を植えてから1週間ほどは日陰で育てました。
植えて2週間ほどで豆苗が根とツルを伸ばし始めたので、園芸用の支柱とネットを設置しました。あとはこのままツルが伸びていくのを待ちます。ここまでくれば通常のエンドウ豆の栽培と同じ要領でできます。
豆苗から花が咲いて実がなった
2カ月ほどでツルの先に花が咲きました。青色の奇麗な花でした。花は通常のエンドウ豆と同じです。この花が咲き終わると豆ができます。
豆苗からエンドウ豆を収穫してみた
花が咲き終わるとエンドウ豆のサヤができました。これを収穫するとサヤエンドウとして食べられます。私はゆでて食べてみましたが、たしかにサヤエンドウの味がしました。ただし、市販のサヤエンドウよりは筋っぽい食感でした。
単純に味や栽培の大変さを考えると、スーパーでサヤエンドウの実を買ったり、ホームセンターでサヤエンドウの苗を買ったりした方がいいと思います。ですが、「豆苗からサヤエンドウが収穫できるなんて!」という驚きと達成感を味わえて記憶に残る経験になると思うので、ぜひ挑戦してみてほしいです。
豆苗のリボベジに挑戦してみよう
今回は豆苗のリボベジのコツと豆苗からエンドウ豆を収穫する方法を紹介しました。豆苗はリボベジが簡単にできるので初めてのリボベジにおすすめの野菜です。また、豆苗からエンドウ豆を収穫するのは難易度が高めなので、普通のリボベジに飽きてしまった中級者におすすめです。スーパーで豆苗を買ったときには、ぜひリボベジに挑戦してみてください!