キリンビールは10月2日、同社が展開するクラフトビールブランド「SPRING VALLEY(スプリングバレー)」より新たに「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」を発売することを発表しました。
発表同日、渋谷区代官山のスプリングバレーブルワリーにおいて「『SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>』発売記念メディアラウンドテーブル」を開催し、新商品の開発経緯や味わいの特徴を明かしました。
■「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」は、柑橘のような爽やかな香りが特長
「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」は、"のどごしの良さ"や"おいしさ"といった従来のビールの楽しみ方に加え、「ワインのように"香り"も楽しみたい」という新たなニーズの増加に応える形で開発、「SPRING VALLEY 豊潤<496>」「SPRING VALLEY シルクエール<白>」と異なる味わいに創り上げたといいます。
「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」の最大の特長は、商品名にもある通り「香り」ですが、製品化は容易ではなかったといいます。「今回目指していた『香り高さ』を追求するほど、渋みや苦みも同時に高くなってしまうという部分で、バランスを取ることが非常に難しかった」と、同社 スプリングバレー中味開発担当の宮下英理子氏は語ります。
"香りだけ"を優先するのではなく、"香り"と"飲みやすさ"を両立させた味わいに仕上げるため、華やかな香りが感じられる「海外産ホップ」を使用しつつ、希少な「日本産ホップ品種」を一部組み合わているのだとか。双方の持つ香りの良さを引き出すバランスを見ながら調和させることにより、柑橘のような爽やかな香りを実現できたといいます。
■フードペアリングを楽しんでほしい
同社は「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」をより楽しむ方法として、「フードペアリング」を提案します。ビールと料理をそれぞれ単体としてではなく、双方が合わさることで生まれる"おいしさの化学反応"を通じ、ビールの新しいおいしさの感動を体験してほしいと期待を込めます。
ラウンドテーブルでは「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」に合うおすすめのペアリングとして、「米沢豚バラ肉のとろとろ煮込み 半熟煮卵添え」「自家製豆腐のスモーク」「宇治抹茶のテリーヌ 濃い抹茶ソース」の3品が振舞われました。
香り高く個性的な味わいが魅力な「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」ですが、3品それぞれとのペアリングで、合わせる料理により感じる味わいに変化があること、ビールが料理の美味しさを引き立ててくれることを体感できました。普段飲む一般的な(クラフトビールではない)ビールの場合、苦味やコクを楽しむイメージですが、香りが加わることでここまで味の幅が広がることに感動です。
筆者が最も驚いたのは、「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」がスイーツに合うこと。テリーヌのねっとりとした食感と甘み、抹茶の香りが、ビールの苦みと非常に合うのです…! 数多くあるスイーツの中から「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」に合うものを提案してくださったことはもちろんなのですが、ビールにスイーツを合わせる発想が全くなかった筆者は驚きを隠せませんでした。
■スプリングバレーブルワリーなら一足早く味わえる
今回発売となる「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」は350ml缶(266円)・500ml缶(353円)が10月24日より全国発売となりますが、スプリングバレーブルワリー直営店においては一足早く、10月2日から販売するそうです。
また10月2日から11月30日の期間中、「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」と料理のペアリング体験ができる「ジャパンホップガーデン」の開催も予定しているとのこと。全国発売よりも早く「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」を楽しめる機会なので、お近くの方はぜひチェックしてみてはいかがでしょう。