マイナビは9月27日、「中途採用実態調査(2023年)」の結果を発表した。同調査は7月12日~18日、中途採用業務を担当する人事担当者1,600人を対象に、インターネットで実施した。
直近半年間(2023年1月~7月)の正社員の過不足感を聞くと、27.3%が「余剰」 、43.1%が「不足」と答えた。
中途採用を実施した理由は「即戦力の補充」(48.1%)が最も多い。業種別で見ると、「運輸・交通・物流・倉庫」業界は、「労働時間短縮への対応」(33.7%)が全体平均より10pt 以上も高かった。2024年4月からトラックドライバーなどの残業時間上限規制が始まるため、それに向けた人材確保を進めていると考えられる。
中途採用活動の課題を尋ねると「求職者の質が低い」(36.3%)で最も高く「入社後、早期に退職してしまう社員が増加」(30.3%)と続く。今後の採用基準の変化について尋ねたところ、「書類選考」「面接」ともに「厳しくする予定」が増加した。特に「面接」は「厳しくする予定」が8.4pt増加している。
今後の中途採用意向について聞くと、53.8%が「積極的」と答えた。特に経験者採用に積極的になるという回答が多い。
中途採用の選考時に、RJP(リアルな仕事情報の事前提供)を行っているか聞くと、77.8%が「行っている」と答えた。RJP実施後の変化を尋ねると、「入社後の定着率が増えた」(33.1%)の割合が最も高かった。