JR東海は1日、東海道新幹線品川駅の開業20周年を記念し、同駅北口改札付近で「品川駅開業20周年セレモニー」を開催した。JR東海の品川駅長に加え、JR東日本と京急電鉄の品川駅長も参列し、記念すべき日を祝った。

  • 東海道新幹線品川駅の開業20周年を記念し、3社の品川駅長が集まった

東海道新幹線の品川駅は、1964(昭和39)年10月1日の東海道新幹線(東京~新大阪間)開通から39年後の2003(平成15)年10月1日に開業した。東海道新幹線17駅の中で、最も新しい駅である。現在、JR東海の品川駅長を務める長西宣英氏は、第10代目の駅長だという。

■開業20周年を迎えた東海道新幹線品川駅、将来像は

品川駅の開業20周年セレモニーで、長西駅長は東海道新幹線の品川駅を設置した理由について、「在来線や私鉄とのアクセス向上、始発の設定とダイヤパターンの拡大に伴う輸送拡大の拠点設置、また品川地域の発展をめざすためにつくられました」と説明した。現在、品川駅港南口の周辺に多くのオフィスビルが建ち、新幹線を利用する機会も多く生まれていると語る。

  • JR東海の品川駅長を務める長西宣英氏

  • (写真左から)京急電鉄、JR東日本、JR東海の品川駅長

開業20周年を迎え、「お客様に喜んでいただけるサービスを考えていきたい」と志を新たに。品川駅は今後、リニア中央新幹線の開業も予定しており、「発展・進化していくと思います」と未来像を描く。「ぜひご利用し、皆様に愛していただけるような駅にしていきたい」と述べた。

長西駅長は報道陣の取材に対し、「途上ではあるものの、しっかりやりこなしてきたのがこの20年。地元の人と連携し、品川エリアを盛り上げていきたい」とコメント。駅のポテンシャルとして、羽田空港へのアクセスだけでなく、成田空港へのアクセスの良さ(横須賀線・総武線もしくは都営浅草線・京成線など)も挙げていた。

■3社の駅長そろい踏み、こども向け鉄道制服撮影会も

今回のセレモニーでは、JR東海の社員も参加しているよさこいグループ「舞華」による演舞も行われた。品川駅の自由通路を1往復し、華やかな舞に多くの人がスマートフォンを向けていた。記念のくす玉割りも行われ、JR東海、JR東日本、京急電鉄の品川駅長が一緒に並ぶことになった。

  • 「舞華」によるよさこいパレード

  • 開業20周年を記念したロールピクチャー(特例子会社のジェイアール東海ウェルが制作)も披露。こども用制服撮影会では、京急電鉄のキャラクター「けいきゅん」も登場した

  • 改札内に港南小学校の児童による絵画が展示された

  • 東海道新幹線品川駅のあゆみや車両などの紹介も

セレモニーの後、こども向けの鉄道制服撮影会を開催。JR東海、JR東日本、京急電鉄の制服をこどもたちが身にまとい、写真撮影のひとときを過ごしていた。