東京都が低所得者向けに無料で配布した転売禁止と明記されたお米が、フリマサイトなどに多数出品されているとして、物議をかもしている。転売の餌食となっている模様だ。ネットでは「世も末だね…」「令和の米騒動」などと話題となっている。
東京都では今年2月から、「東京おこめクーポン事業」として、物価高の影響を受けやすい低所得世帯向けに、国産の米や野菜などの食品を無料で配布する取り組みを実施していた。この取り組みは、対象世帯に「東京おこめクーポン」を配付し、その対象世帯が申し込むことで、お米25kgや野菜などの食品を無料で受け取ることができるというものだ。申し込みの受付は8月25日に終了しているものの、食品の配送は9月末までに順次行う予定となっている。
低所得世帯の生活を支援するための取り組みだったのだが、この「東京おこめクーポン」で無料で受け取ったと見られるお米が、フリマサイトなどで転売される事態となっているのだ。実際にフリマアプリ・メルカリの出品をチェックしてみると、お米15kgあたり4,000円ほどで出品されており、ほとんどが売り切れていた。また、「東京おこめクーポン」で無料配布されるお米のパッケージには「転売禁止」のマークが明記されているのだが、出品ではこの文字が見えないように加工しているものも多かった。
ネット上では「まぁ情けない現状🤮」「これが令和の米騒動」「卑しいですね。悲しくなります」「世も末だね…」「誰がやったってわからないからするわね、オークション側で止めないと」「一億総転売ヤー時代か。(;´∀`)」「心が虚しくなる…」などの声が寄せられた。