日本国内大手の信用調査会社・帝国データバンクが、10月の値上げが予定されている飲食料品は4634品目になると発表した。値上げ品の約7割を酒類・飲料が占めるそうだ。ネットでは「値上げラッシュ」「もう値上げしないで」などと話題となっている。
帝国データバンクがまとめた「『食品主要 195 社』価格改定動向調査(pdfが開きます)」によると、10月に値上げが予定される食品は、酒類・飲料や加工食品などを中心に合計4634品目で、去年10月と比べれば6割程度にとどまるものの、先月(2148品目)からは2倍以上の品目数となった。
内訳の大部分は、第三のビールや発泡酒、日本酒などの酒類・飲料で、最多の3194品目。これは、酒税改正で10月1日から新ジャンル(第三のビール)の酒税が350ミリリットルあたり約9円引き上げられることなどが影響したものとみられる。次いで、ハム・ソーセージなどの加工食品が890品目、調味料が209品目、菓子が173品目と続く。
同社によると、「菓子では、輸入小麦粉や生乳、粗糖、チョコレートなど原材料高の影響を受けて再値上げとなった製品が多くみられた。原材料では、熱波や干ばつなど生産国の天候不順による影響を受けたゴマ製品やオリーブオイル製品の値上げが顕著にみられた」とのこと。
一方で同社は、10月には約800品目の「値下げ」も予定されているほか、前年の原材料価格の上昇分について一定の価格転嫁ができた企業が増えていることなどから、値上げは10月を一旦のピークとして落ち着きを見せると予想している。しかしながら同社は「今後は、1ドル140円台後半の円安水準長期化により、国際相場で下落した食用油など輸入食材では値下がりの恩恵を受けにくくなる可能性がある。物流費や包装資材の価格高騰が続くほか、高止まりが続く電気・ガス代、原材料では国産海苔の不作など食品価格が安定化するためのプラス要因は見当たらず、24年以降も断続的に値上げが続く可能性が出ている」とも指摘している。
ネット上では「最近、値上げに対してあきらめモードになってきた」「値上げした商品分、値下げする商品作ってくれないかなぁ」「まだ、あがるんですね」「値上げがおさまらない😱スーパーで食料品買い物すると実感する」「もう値上げしないで。。」「値上げラッシュとまらんね💦」などの声が寄せられた。