怪盗アルセーヌ・ルパンの孫にして、自身も天才的大泥棒というルパン三世。漫画家のモンキー・パンチ氏が生み出したこのキャラクターを主人公に宮崎駿が監督して作り上げたのが、アニメ映画『ルパン三世 カリオストロの城』です。
1979年の公開から40年以上の時を経て、今なお人気を誇る同作品には、数々の名言がちりばめられています。インターネットミームとしてもよく使われるこれらの名言も、この作品が人気となっている理由の一つと言えるでしょう。
そこで今回、マイナビニュース会員406人に『ルパン三世 カリオストロの城』の名言についてアンケートを実施。同作に登場する名言の中から最も好きなものを選んでもらい、ランキング形式にまとめましたので紹介します(※本記事はネタバレ要素を含みます)。
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『ルパン三世 カリオストロの城』の名言ランキング
マイナビニュース会員に映画『ルパン三世 カリオストロの城』に登場する名セリフの中で印象に残っているものを聞いてみたところ、上位はこのような結果になりました。
1位 「ヤツはとんでもないものを盗んでいきました……あなたの心です」【銭形警部】(46.2%)
2位 「またつまらぬものを斬ってしまった」【石川五ェ門】(9.2%)
3位 「私も連れてって。泥棒はまだできないけどきっと覚えます」【クラリス・ド・カリオストロ】(4.9%)
4位 「無益な殺生はせぬ」【石川五ェ門】(4.3%)
5位 「困ったことがあったらね、いつでも言いな。おじさんは地球の裏側からだってす～ぐ飛んで来てやるからな」【ルパン三世】(3.6%)
6位 「まさか! 捨てたの」【峰不二子】(3.3%)
7位 「おまえさんの人生はこれから始まるんだぜ。オレのように薄汚れちゃいけないんだよ」【ルパン三世】(2.6%)
7位 「退くな! 正義は我にあり!」【銭形警部】(2.6%)
7位 「おっぱじめようぜ!」【次元大介】(2.6%)
10位 「な～に、狙い狙われるのが泥棒の本性です」【ルパン三世】(2.3%)
10位 「彼、生まれつきの女たらしよ。気をつけてね」【峰不二子】(2.3%)
12位 「止めて、撃ってはダメ。この人を殺すなら私も死にます」【クラリス・ド・カリオストロ】(2.0%)
13位 「今宵の斬鉄剣は一味違うぞ!」【石川五ェ門】(1.6%)
13位 「いい子だったなあ。おめえ、残っててもいいんだぜ」【次元大介】(1.6%)
15位 「私の獲物は悪い魔法使いが高い塔のてっぺんにしまい込んだ宝物。どうかこの泥棒めに盗まれてやってください」【ルパン三世】(1.0%)
15位 「ルパン、切り札は最後まで取っておくものだ」【ラザール・ド・カリオストロ伯爵】(1.0%)
17位 「だが盗人の手助けはせんぞ。脱出した後には必ずおまえを逮捕するからな」【銭形警部】(0.7%)
『ルパン三世 カリオストロの城』の有名なセリフ一覧
ここからはランクインした『ルパン三世 カリオストロの城』の名言が生まれたシーン、名言に寄せられたコメントなどを解説していきます。
1位「ヤツはとんでもないものを盗んでいきました……あなたの心です」【銭形警部】
物語の最後、逃亡するルパンを見ながら、クラリスに銭形警部がかけたこの言葉は、この作品を代表する名セリフとして知られています。クラリスを闇から連れ出し、彼女の人生に光を与えたルパンという大泥棒。自分自身が彼に心を奪われている銭形警部だからこそ、クラリスの心がルパンに奪われてしまったことを感じたのでしょう。
・「この作品=このセリフと言っても過言ではないくらい印象的だから」(47歳男性)
・「最後の場面での銭形警部のルパン愛も見えて美しかった」(57歳女性)
・「銭形が恋しちゃいけないやつにほれたのを遠回しに言ったのがかっこいい」(32歳男性)
・「銭形の一番かっこいい名セリフだから」(45歳男性)
・「テレビ放映があったときは、このラストシーンだけでも必ず見ます。それほど名言だと思います」(49歳女性)
・「最後にこのセリフは泣ける」(60歳男性)
・「カリオストロの締めといったら、やはり銭形警部のこのきれいなセリフがなければ物足りない」(43歳男性)
・「このセリフを先に知り、本編を見ようと思ったから」(29歳女性)
・「物語の本質が込められている」(47歳男性)
2位「またつまらぬものを斬ってしまった」【石川五ェ門】
クラリス救出に失敗し、銃に撃たれた状態で爆発するオートジャイロから放り出されたルパン。燃え盛る彼の洋服を五ェ門が斬鉄剣で斬り捨て、フィアット500のサンルーフからルパンを回収しました。瀕死のルパンを救ったにも関わらず、クールにいつものセリフを言い放つ五ェ門。最高に五ェ門らしいシーンです。
・「五ェ門のクールなキャラが好きだから」(50歳男性)
・「斬れ味鋭い五ェ門ならではの名セリフ」(45歳男性)
・「五ェ門のファンだから」(51歳女性)
・「五ェ門のセリフ。ルパンシリーズでは必ず出てくる名文句だから」(54歳男性)
・「いつものセリフなので、記憶に残る」(54歳男性)
・「なるほどと、共感したので」(61歳女性)
・「かっこよすぎる。このセリフは最高」(40歳男性)
・「やっぱり印象に残るのはお決まりセリフ」(46歳男性)
・「なんとなく奥が深い気がする」(50歳女性)
3位「私も連れてって。泥棒はまだできないけどきっと覚えます」【クラリス・ド・カリオストロ】
カリオストロ伯爵との政略結婚から救い、新たな人生への道を開いてくれた「おじさま」ことルパン三世。クラリスは彼を慕い、連れていってほしいと懇願します。ルパンは抱きついてきた彼女を抱きしめそうになりますが、その気持ちをグッと抑えて手を止めました。まだ16歳という若いクラリスの、汚れなき素直な心が伝わる言葉です。
・「クラリスのこのセリフが、とってもかわいらしく、かつまじめさがあふれ出ており、すごく印象に残っています」(59歳男性)
・「映画を見たのはもう10数年以上前だが、クラリスがけなげにルパンにつ
いていこうとして言ったこのセリフがとてもかわいいと思った。今思い出してもキュンとする」(43歳女性)
・「ルパンに対する信頼感が感じ取れるから」(44歳男性)
・「終盤のいいシーンなのでよく覚えている」(57歳男性)
・「クラリスのルパンに対する思いがよくわかるセリフだと思うから」(52歳男性)
・「最後のシーンなので印象に残った」(50歳男性)
・「クラリスとルパンの信頼関係がとてもよくわかる」(38歳女性)
・「セリフが好きでたまらないから」(28歳男性)
4位「無益な殺生はせぬ」【石川五ェ門】
水に沈むカリオストロの街を見て絶望し、「斬れ」と首を差し出すカリオストロの衛士。彼に対し、五ェ門はこの言葉で返しました。侍としての誇りを持ち、自分らしい生き方を貫く五ェ門らしいセリフです。
・「五ェ門の言葉、『無用な殺生はせぬ』。いろいろな意味があり、漫画の世界だけではない」(75歳男性)
・「感動的だったと思います」(59歳女性)
・「石川五ェ門はむやみに殺し合いはしないです。さすがです」(55歳男性)
・「戦争で無益な殺生を人はしているので」(55歳男性)
・「石川五ェ門らしさが出ている」(65歳男性)
・「何か慈悲のようなものを感じました」(38歳男性)
・「五ェ門がかっこよかったので」(46歳男性)
5位「困ったことがあったらね、いつでも言いな。おじさんは地球の裏側からだってす～ぐ飛んで来てやるからな」【ルパン三世】
自分を慕う可憐なクラリスに、あえてやさしい「おじさん」として接しようとするルパン。彼女への愛があるからこそ、他人行儀に距離を置こうとするルパンは、大人としてあるべき姿を見せてくれます。離れ離れになっても、きっとどこかで見守っていてくれそうなルパンに心を盗まれたのは、クラリスだけではないでしょう。
・「ルパンらしく大風呂敷でありながらクラリスへの愛情があふれている」(56歳男性)
・「ルパンのやさしさや頼れることが表れているから」(65歳女性)
・「ルパンの人間性を非常によく表している言葉で単なる盗人ではないことがよくわかるから」(65歳男性)
・「ルパンのやさしい心の表れがよくわかる言葉です」(76歳男性)
・「ルパンが大好きなのでこれを選びました」(38歳女性)
6位「まさか! 捨てたの」【峰不二子】
クラリスの召し使いとしてカリオストロ城に忍び込んでいた峰不二子。クラリスの前で正体を現し、「ルパンとは恋人だったこともあったかな」とほほ笑んでみせます。しかし、無邪気なクラリスは「捨てられたの?」と質問し……。「この峰不二子が男に捨てられることなど、絶対にありえない」とでも言いたげに即座に否定するあたり、不二子らしいプライドが感じられる言葉です。
・「峰不二子、このキャラ大好き。最高に楽しませてくれる」(76歳男性)
・「短い言葉だが不二子ちゃんのカラーが存分に出ていて、今でも印象に残っているから」(35歳男性)
・「とても印象的なシーンでした」(47歳女性)
7位「おまえさんの人生はこれから始まるんだぜ。オレのように薄汚れちゃいけないんだよ」【ルパン三世】
一緒に連れていってほしいと抱きついてくる可憐なクラリス。ルパンは彼女を抱きしめたい気持ちを必死で抑え、やさしくほほ笑みながら父親のように彼女に言い聞かせます。どこまで行っても自分は裏稼業の人間。無垢なクラリスを裏の世界に引きずりこんではいけないという、年長者としてのルパンの責任感が感じられる言葉でした。
・「泥棒でも人間らしさのある言葉だから」(68歳男性)
・「決めセリフとして、いつもながらスッキリして印象に残る」(70歳男性)
・「クラリスを思うルパンの気持ちの表れのようにみえた」(62歳女性)
・「このセリフは名言なので、はっきり覚えてますからね!」(51歳男性)
・「このセリフが一番かっこいいから」(56歳男性)
7位「退くな! 正義は我にあり!」【銭形警部】
クラリスと伯爵の結婚式に、ルパン逮捕の名目で、埼玉県警機動隊を率いて乗り込んだ銭形警部。カリオストロの衛士たちが機動隊を止めようとしますが、銭形警部は機動隊をこの言葉で鼓舞します。宿敵のルパンと一時休戦してまで、世界的犯罪であるゴート札の秘密を暴こうとする、銭形警部のまっすぐな正義感が感じられる言葉です。
・「銭形警部のかっこよさが伝わったため」(48歳男性)
・「セリフにキレがあってとてもよい」(75歳男性)
・「銭形警部がかっこいいから」(48歳男性)
・「正義感が強くてよいと感じました」(66歳男性)
7位「おっぱじめようぜ!」【次元大介】
クラリスを逃がした次元と五ェ門。クラリスの可憐さにいつもと違う表情を見せる五ェ門を冷やかした直後に、カリオストロの衛士たちが襲ってきました。太陽の下でお姫さまを救った後は、いつもの裏の世界が始まる……。ニヤリと笑いながらこのセリフを言い放つ次元からは、この裏の世界を心から楽しんでいる様子が伝わってきます。
・「次元のいつものセリフだから」(54歳男性)
・「次元の『おっぱじめようぜ』は説得力があり、とても次元らしくておもしろかったです」(54歳男性)
・「ピッタリの合い言葉であるので」(81歳男性)
・「粋だからです。とても好きです」(30歳男性)
10位「な～に、狙い狙われるのが泥棒の本性です」【ルパン三世】
塔に幽閉されたクラリスを救いにきたルパン。伯爵に捕まるのではと心配するクラリスに、ルパンは芝居がかったしぐさで自分のことは心配ない旨を告げます。囚われのお姫さまを慰めようとする道化のような、ルパンのやさしさが感じられるシーンです。
・「ルパンらしいセリフだったので」(68歳男性)
・「好きなシーンで使われているから」(41歳男性)
・「言い方がおもしろいと思う」(45歳女性)
10位「彼、生まれつきの女たらしよ。気をつけてね」【峰不二子】
ルパンのことを気にするクラリスに、さりげなくルパンとの関係性を匂わせる不二子。ルパンと付き合う気はないけれど、ルパンを奪う可能性のある女性には、一応は機先を制しておこうということなのでしょうか。さすが世界一のいい女・峰不二子。抜かりがありません。
・「峰不二子のセリフはどれも聞き逃せない。俺も言われてみたい。不二子ちゃ～ん!」(53歳男性)
・「峰不二子のキャラが好きだから」(58歳男性)
・「記憶に残っている」(57歳男性)
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『ルパン三世 カリオストロの城』のキャラ別名言一覧
『ルパン三世 カリオストロの城』の登場人物たちの個性が伝わる名言をキャラクター別で紹介します。テレビシリーズとはまた違う、宮崎駿作品である本作ならではの個性が感じられる名言ばかりです。
ルパン三世の名言
- 「困ったことがあったらね、いつでも言いな。おじさんは地球の裏側からだってす～ぐ飛んで来てやるからな」
- 「おまえさんの人生はこれから始まるんだぜ。オレのように薄汚れちゃいけないんだよ」
- 「な～に、狙い狙われるのが泥棒の本性です」
- 「私の獲物は悪い魔法使いが高い塔のてっぺんにしまい込んだ宝物。どうかこの泥棒めに盗まれてやってください」
クラリス・ド・カリオストロの名言
- 「私も連れてって。泥棒はまだできないけどきっと覚えます」
- 「止めて、撃ってはダメ。この人を殺すなら私も死にます」
銭形警部の名言
- 「ヤツはとんでもないものを盗んでいきました……あなたの心です」
- 「退くな! 正義は我にあり!」
- 「だが盗人の手助けはせんぞ。脱出した後には必ずおまえを逮捕するからな」
石川五ェ門の名言
- 「またつまらぬものを斬ってしまった」
- 「無益な殺生はせぬ」
- 「今宵の斬鉄剣は一味違うぞ!」
次元大介の名言
- 「おっぱじめようぜ!」
- 「いい子だったなあ。おめえ、残っててもいいんだぜ」
峰不二子の名言
- 「まさか! 捨てたの」
- 「彼、生まれつきの女たらしよ。気をつけてね」
ラザール・ド・カリオストロ伯爵の名言
- 「ルパン、切り札は最後まで取っておくものだ」
『ルパン三世 カリオストロの城』のあらすじ
某国の国営カジノから大金を奪ったルパン三世と次元大介。しかしその金は、精巧な偽札・ゴート札だった。次のターゲットをゴート札を作っているカリオストロ公国に定めたルパンと次元は、道中でカリオストロ大公の娘・クラリスと出会う。彼女は国を治める摂政のカリオストロ伯爵と政略結婚することになっていた。以前、幼い頃の彼女に助けられたことがあったルパンは、塔に幽閉されたクラリスを救出しようと乗り込んでいくが……。
名シーンが全部蘇る! 『カリオストロの城』の名言をランキング形式で紹介しました
宮崎駿氏が監督を務めた1979年のアニメ映画『ルパン三世 カリオストロの城』。ルパン三世とクラリスという稀代のキャラクターと同氏が手がけたテンポよい活劇の演出によるケミストリーにより、日本のアニメ映画を代表する作品として今なお人気を誇っています。
この作品の魅力の一翼を担っているのが、キャラクターそれぞれの個性が生きる名セリフです。いつもは軽薄なルパンが見せる真剣なセリフ、まじめで融通の利かない銭形警部らしい核心をついたセリフ、五ェ門のいつもの決めセリフ、次元の余裕を感じさせるセリフ、不二子のいい女感たっぷりのセリフ。どれも印象に残るものばかりです。
何度見ても楽しめるこの映画『ルパン三世 カリオストロの城』。他にも名セリフが潜んでいるので、この機会に見返してみてはいかがでしょうか。
調査時期: 2023年8月31日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計406人(男性:310人、女性:96人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート
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