映画『BAD LANDS バッド・ランズ』(9月29日公開)の公開初日舞台挨拶が29日に都内で行われ、安藤サクラ、山田涼介、生瀬勝久、宇崎竜童、吉原光夫、サリngROCK、原田眞人監督が登場した。
同作は黒川博行氏による小説『勁草』の実写化作。特殊詐欺に加担するネリ(安藤)と弟・ジョー(山田涼介)はある夜、思いがけず“億を超える大金”を手にしてしまう。金を引き出すだけだったはずの2人に様々な巨悪が迫る。
宇崎竜童、撮影から今まで役が抜けず
イベント冒頭では、吉原が「出てくる時に、宇崎さんがずっと前頭葉の話をされていた」と暴露。宇崎は「今回まだらボケの役なんで、監督は『もしセリフが出てこなくて詰まっても、待ってるから。ただ、『ごめんごめん』と切らないでね』と言われていたのに、間違えるたびに『ごめんごめん』と言って、何度も撮影を止めてしまったんですよね。すごく後悔して反省してて」と振り返る。
さらに「トランプを切りながらセリフを言うとか、2つ同時にできない体質なんで、あまりにもミスをたくさんしたので、脳の医者に行ったんですよ」と驚きの発言。「MRIを撮ってもらったんです。普通の人は前頭葉がこういうふうに丸く固まっていて、山田くんとかね」と話すも、自分の前頭葉を見たことがない山田は「知らないですけどね」と戸惑う。宇崎は「僕の見たら隙間が空いてるんですね。『これは何ですか?』と言ったら、『脳細胞がボロボロ落ちた隙間なんだ』と」と結果を明かし、生瀬は「コメントできないですよ」とツッコミ。
宇崎は「『残ってるこれが前頭葉なんですか?』と聞いたら、『あなたの場合、そうです。だいたい年齢いったら、こういう風になるんです。昔の記憶はいっぱい残っちゃってる。もういっぱいいっぱいだから新しい記憶は入ってきません』って言われたの」と診断結果を報告。キャスト陣は「いや、分からないですよ。元々そうだったのかもしれないですよ、竜童さんは」(生瀬)、「演じてると、細胞がちょっとそっちよりになっちゃってる」(安藤)、「セリフは結構覚えてましたよ」(原田監督)と総出でフォローする。
しかし宇崎の言葉は止まらず「困ったのは、この間の試写会までずっと(演じた)曼荼羅が残ってるんですよ。、新しい情報は出てってくれでいいのに、セリフが残っちゃったり、気分が残ってて、実生活の中でも『ええと、なんだっけ?』とかあれ忘れちゃった、これ忘れちゃったって」と語り、生瀬が「ありますよ、みんな」と応じていた。