リクルート企画制作する情報誌『ゼクシィBaby妊婦のための本』は9月28日、「産後クライシス」に関する調査結果を発表した。調査は4月、0カ月~2歳までの子を持つ母親4,277名を対象にWebアンケート方式で行われた。
産後クライシスとは、出産後、互いの愛情が冷めて夫婦仲が悪化する状態のこと。妊娠・出産を経て生活や体調が大きく変化したママとパパの温度差や、夫婦のコミュニケーション不足などが原因だと言われている。
産後クライシスの経験について尋ねたところ、35%が「経験した」と回答。具体的には、「自分は生活が大きく変わったのに夫は何も変わらずイライラした」「寝不足で、家事をしない夫の存在がストレスに」「子どものお世話で精いっぱいで夫婦の会話がなくなった」といった体験談が寄せられた。
また、産後クライシスを解決した方法を聞いたところ、「とことん話し合う」が多かったほか、意外にも「時間が解決した」という声も。最後に、具体的なエピソードを紹介します。
「言いたいことを言い合うようにしました。お互いに何が不満かを明確にし、話し合って価値観を擦り合わせて、最初にたくさんけんかしたおかげで、早めにお互いのペースで育児ができるようになったと思います」
「交換日記を始めて、夜間授乳で起きたときに私が、朝出勤前に夫が書く、というやりとりで、感謝の言葉や、やってほしいことを書いて伝えることで、少しずつ関係が改善されていきました」
「子どもが幼稚園に行くようになって、夫の実家の近くへ引っ越しして協力を仰げるようになり、自分にも時間と心の余裕ができて自然と改善されました」
「何もしてくれず会話しない状態が続いていましたが、子どもが保育園に行き始めて、保育園関連の業務連絡が多くなり、徐々に会話するようになりました」
「ほぼワンオペで追い詰められて、義母に相談したら、家事や育児を協力するように言ってくれて助かりました」
「休みの日などに丸 1 日子どものお世話を任せるようにして、家事と育児を両立することの大変さを味わってもらいました」