歌舞伎俳優・市川團十郎の長女で舞踊家・女優の堀越麗禾が、映画『ザ・クリエイター/創造者』(10月20日公開)で吹替声優を務めることが29日、発表された。

  • 堀越麗禾

本作は、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を手掛け、世界中で高い評価を得たギャレス・エドワーズ監督の最新作にして、『TENET テネット』でも主演を務めたジョン・デヴィッド・ワシントン、『インセプション』などハリウッド大作への出演が続く日本を代表する俳優・渡辺謙が共演を果たすSFアクション超大作。

堀越が担当するのは、本作の物語の重要なカギを握る、超進化型AIの少女・アルフィー(マデリン・ユナ・ヴォイルズ)。人類を滅ぼす兵器を創り出した“クリエイター”の潜伏先までたどり着いた元特殊部隊の主人公・ジョシュア(ジョン・デヴィッド・ワシントン)が、そこで出会うのがこのアルフィー。その後ジョシュアは“ある理由”から、彼女を守りぬくと誓い共に行動をすることとなる。

実写映画の吹替初挑戦となる堀越の起用について、ウォルト・ディズニー・ジャパンの担当者は、「超進化型AIというアルフィーのキャラクターと、若くして日本舞踊や多分野でマルチに活躍される堀越麗禾さんのイメージが合致し、キャスティングさせていただきました」とコメント。マデリン演じるアルフィーの声質との相性も良く、米ウォルト・ディズニー本社からはその高い演技力も評価され、オーディションを経て抜擢となった。

堀越は、アルフィー役に決定したことをマネージャーから聞き「とにかく驚いて、もう嬉しくて、とっても驚きました!」と、その時のうれしさを無邪気に表現。父である市川團十郎には「どう伝えようかと考えていたのですが、会ったらうれしくてそのまますぐに伝えてしまって。そしたら、『おめでとう!』」って自分のことのように一緒に喜んでくれました」と、親子で本作の声優決定の喜びを分かち合ったという。

本作については「心が“ウ~”ってなる場面が何ヶ所もあった」と本作を振り返り、「心が刺激されるようなところばかり。アルフィーの演技に心を動かされて、感動しました」と魅力をアピール。さらに収録を振り返り、「最初の方はあまり言葉を発さずに、表情などで表現することが多く、だからこそ言葉を出す時は『何を言うんだろう?』と注目すると思います。前のシーンを観ながら、どういう感情が入ってるのか、一言一言に対しての気持ちの入れ方を考えながらセリフを言うことがとても難しかったですが、一生懸命頑張ったので、多くの方にご覧いただきたいです」と語った。

なお、本作の吹替声優には堀越の他、ジョシュア役に『TENET テネット』でもジョン・デヴィッド・ワシントン演じる主人公役の吹替を担当した田村真。渡辺謙演じるハルン役には森川智之。ジェンマ・チャン演じるマヤ役に恒松あゆみ。アリソン・ジャネイ扮するハウエル大佐を小宮和枝という、実力派声優陣が彩る。

あわせて公開された映像は、何も知らずに本編を一足先に鑑賞した堀越へ、ギャレス・エドワーズ監督、さらに本作のAIアンバサダー “Ameca”からの激励コメントがサプライズで届けられた際の模様を捉えた特別映像。

本編を見終わって、すっかり本作の壮大でドラマチックな物語に浸っている堀越が見つめるスクリーンに、「こんにちは、麗禾さん!」と、突如ギャレス監督が登場すると、顔を覆いながら驚きを隠せない様子。そこに登場したAmecaは、とても流暢な日本語で歓迎。「あなたの演技力があれば、計り知れない素晴らしい作品になるでしょう」と、堀越の高い演技力を称賛し「グッドラック!」とエールを送った。

このサプライズに堀越は「うれしかったです。AIが人間の言葉を喋ってるのが本当にすごいなって思いました」とAmecaに感動しきり。来月7年ぶりの来日を予定しているギャレス監督に対しては「なぜこのようなすごい映画を発想することができるのかっていうのが、すごく気になるので聞いてみたいです」と、監督の来日を心待ちにしている様子で語った。

■堀越麗禾コメント

アルフィー役に決まったと聞いて、とにかく驚いて、もううれしくて、とっても驚きました。
(家族に)どう伝えようかと考えていたのですが、会ったらしくてそのまますぐに伝えてしまって。そしたら、「おめでとう!」って自分のことのように一緒に喜んでくれました。
私が演じさせていただくアルフィーは、最初の方はあまり言葉を発さずに、表情などで表現することが多く、だからこそ言葉を出す時は『何を言うんだろう?』と注目すると思います。前のシーンを観ながら、どういう感情が入ってるのか、一言一言に対しての気持ちの入れ方を考えながらセリフを言うことがとても難しかったですが、一生懸命頑張ったので、多くの方にご覧いただきたいです。

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